
東洋医学を正しく理解しよう その三(最終回)
最後は、東洋医学との賢い付き合い方を考えて見ましょう。
歴史を経て残っているものが複数ある時、 一個がすべての面で優れているということは通常ありえません。
何が何でも東洋とか西洋とか決めつけるのではなく、 東洋医学、西洋医学それぞれの得意に応じた使い分けが肝心です。 西洋医学ではどうもシックリ来ない、うまくいかない、 相性が悪いという場合も出てくるはずです。
その場合、東洋医学で試してみる価値はあります。
西洋医学的に検査をしっかりした上で、まずは保険の効く 東洋医学から使い始めるのが賢明です。 ここまでは東洋医学と西洋医学とを完全に分離したものとして説明してきました。
でも、本当は、お互いにいいとこ取りをしたって構わないはずですよね。
既に医療の現場では、西洋医学と東洋医学を統合して、より良い医療を提供することが始まっています。それが統合医療といわれているものです。
例えば、お腹のガンの手術後に漢方薬を用いると回復が早まり、
合併症としての腸梗塞の発生を軽減するとか、 抗ガン剤の副作用を軽減するなど、 いくつかの領域で両方をうまく使うと治療上のメリットがある ことが分かっています。
東洋医学はいろいろな疾患に使えますので、 一度主治医に相談してみたらいかがでしょうか。
完
ロハスメデイアから抜粋
(東洋医学は、中国では中医学といわれ、診療は基本的に中医師が行います。
現代の中医師の資格は中医師(中医専門―中医内科、中医外科など)、 鍼灸専門の中医師、手技(すいな)療法(マッサージとはかなり異なります) 専門の中医師に分かれています。
その他に医師は西洋医がありますが、 都市部では両方の免許を保持している医師が多いようです。 また、中医師の免許は米国などでは州により一部認可されています。
日本は、江戸時代に、オランダから西洋医学が入ってきました。 それまでは、漢方と鍼灸による治療がほとんどでした。)
東洋医学の知恵――ツボとは?
(2000年以上の臨床経験の蓄積から生まれたーーー)
ツボというのは、関節のそばで体の内面の歪み(ゆがみ)が 表面まで出てきたところという解釈が一般的のようです。
押すと痛みを感じるというのは歪みがあるからで、 歪みがなければ痛みもないという考え方は、生活実感からは納得しやすいですよね。 そして、歪んだ部分に物理的に働きかけ、 体の内部に影響を与えようとするのが 鍼灸(しんきゅう)というわけです。
ちなみに、生物の体には、恒常性維持機能(ホメオスタシス) といって外力を無力化するように 自ら動く性質があります 。これが東洋医学でいうところの"自然治癒力を高める" の正体と考えられています。 ロハスメデイアより
ロハスメデイアから抜粋させていただきました。医師の方が わかりやすく客観的に記述されていますので引用させていただきました。 東洋医学を少しでも多くの方に理解していただけたら幸甚です。 ( )内は小生の記述です。
