
17日の米株式相場は下落。日中は上げ下げを繰り返す展開となった。
経済データは堅調だった一方、中国との貿易交渉を巡るトランプ大統領の発言が嫌気された。米国債相場も値下がり。一方でドルは上昇した。
トランプ大統領はこの日、中国との貿易交渉が成功しない可能性を示唆。これに反応し、S&P500種株価指数はこの日の安値に下げる場面があった。
その後いったん下げを埋めたが、再び下落した。
この日はM&A(企業の合併・買収)の動きを受けてエネルギー銘柄が上げた一方、シスコシステムズの低調な決算を嫌気してテクノロジー株は売られる展開。
製造業景況指数など明るい内容の経済データを受けて、10年債利回りは3.11%に上昇した。
原油市場では、ロンドンICEの北海ブレント原油が一時1バレル=80ドルに上昇した。
石油輸出国機構(OPEC)の減産のほか、ベネズエラやイランの出荷見通し悪化が背景。
世界的に在庫減少の兆候が強まっているが、米シェールオイルの記録的増産で上げ幅は縮小した。
ブレント原油7月限は2セント上げて1バレル79.30ドル。一時80.50ドルまで上げた。
ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物も一時上昇したが、最終的には前日と変わらない71.49ドル。
ニューヨーク金相場は反落。米10年債利回りの上昇が続いたことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.2%安の1オンス=1289.40ドル。
トランプ大統領はこの日、中国との貿易交渉が成功しないかもしれないとの認識を示した。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との共同会見で語った。
データ
アメリカ・ブルームバーク 2018年5月18日 5:32
付記
トランプ政権はオイルシールの記録的増産に沸いているので内心喜んでいるだろう。
1バレル80ドルは殆どのオイルシールの油田が採算がとれるレベルであることを示す。
アメリカL国内のエネルギー産業にとって追い風となっている。
