米ジョージタウン大学のマシュー・クローニッグ教授は、著書『米国の原子力戦略の論理:なぜ戦略的優位性は重要なのか( The Logic of American Nuclear Strategy:Why Strategic Superiority Matters)』で、米国に対するロシアの2回にわたる大規模な核攻撃によってどのような影響が出るかを予測した。
スプートニク日本 2018年05月08日 18:34短縮 URL1110
クローニッグ教授によると、1回目の攻撃でロシアは米国の131都市を破壊し、これにより7000万人の犠牲者が出る。ナショナル・インタレスト誌が伝えた。
教授は、この数字はロシアが米国の報復攻撃の試みも撃退することを考慮して得られたものだと指摘している。
またクローニッグ氏は、米国の反撃によってロシアの一部の兵器庫が破壊された際のロシアの2回目の攻撃では、2800万人が死亡し、12都市が破壊されると指摘している。
教授は、このような損失を避けるために米国は核兵器を保有する必要があるとの見方を示している。
米国が自国の大陸間弾道ミサイルを廃棄した場合、ロシアはそれを撃墜する必要がなくなるため、米国の損失はさらに増え、ロシアの1回目の大規模核攻撃により8200万人が死亡するという。
付記
この時期に、ロシアの通信社が、この記事を取り上げたのかが興味あるところである。
米朝首脳会談の直前にこういう記事を取り上げたことの意味を真剣に考慮しておかなくてはならない。
発表した時期をしっかりと考えるべきである。
アメリカの産軍派勢力に対するけん制ということが含まれていると判断すべきであろう。