
ワシントン(CNN) 米国務省は2日、北朝鮮政権は「世界で最も抑圧的で人権侵害的な政府のひとつ」だとして、北朝鮮の人権状況を強く批判する声明を出した。
トランプ米大統領は先週、米朝首脳会談を前に金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の「立派」な姿勢を称賛していた。
トランプ氏は最近、一時は「小さなロケットマン」と呼んでいた金委員長への個人的な中傷を控えているが、国務省が批判の手を緩めることはなかった。
同省のナウアート報道官は声明で、北朝鮮国民は60年以上にわたり自国政府から「むごたらしい人権侵害」を受けてきたと指摘した。
声明はさらに、北朝鮮では約10万人が政治犯収容所に入っていると指摘したうえで、北朝鮮の人々は政府により基本的自由をほぼ完全に剥奪(はくだつ)されていると強調。
抑圧的な状況から逃れようとした人々が捕まった場合、拷問や殺害という結果につながることが多いとしている。
トランプ氏と金委員長が首脳会談に向けた準備を進めるなか、米政府は最近、慎重ながらも楽観的な姿勢を打ち出してきた。

