
日本政府は、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射の中止などを決定したとする北朝鮮の表明について、「不十分」と冷ややかに見ている。
核や短・中距離ミサイルの廃棄に向けて、圧力路線を維持する方針だ。
主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席のためワシントン滞在中の麻生副総理兼財務相は20日の記者会見で「口だけの話では何とも言えない」と突き放した。
小野寺防衛相も20日、訪問先のワシントンで記者団に「国際社会が求めているのは完全で検証可能、不可逆的な方法による全ての大量破壊兵器と弾道ミサイル計画の廃棄だ。
圧力を緩めるタイミングではない」と強調した。
日本政府は、北朝鮮が過去、国際社会との対話の裏で核・ミサイル開発を続けてきた経緯から、「信用するのは時期尚早だ」(外務省幹部)と受け止めている
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読売新聞
2018/04/21 11:34
