
リハビリテーションで「全人間的復権」
がんなどで、死期が迫る終末期の患者さんにもリハビリテーション(リハビリ)が行われていることは知っていますか?
生きていくために機能回復・維持を目的にする「リハビリ」と「終末期」の組み合わせは、一見矛盾するように見えますが、それは違います。
リハビリは、患者さんのQOL(Quality Of Life=生活の質)を最大限に引き上げ、「人間としての尊厳」を保つことを目指すものです。
終末期においてもそれは、変わりありません。さらに、終末期のリハビリでは、機能の回復や維持ばかりではなく「最期まで生きる力を持ち続ける」という見えない効果も期待されています。
<データ>
2017年2月8日 萩野浩 / 鳥取大学教授
毎日新聞
付記
人間の生活機能を維持していくのは、最終的にやはり筋肉です。筋肉が動かなるということが人間としての終わりとなります。
その筋肉を強くする、身体を動かせる筋肉を維持する、というのがリハビリです。機能訓練を通じで体を絶えず動かしていくことが大事です。歳をとっても筋肉をつけていくことは可能です。
東洋医学では、未病に対する取り組みが重視されます。病にかかる前にいかにその予防をしていくかということです。
筋肉を少しずつ鍛えて体力をつけていくということも未病に対する考え方です。
