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ノモンハンの戦争
この戦争というべきか、局地戦というべきか、1939年(昭和14年)5月―9月 に起こった日本とソビエトの間で起こった大規模な衝突である。
日本軍21,953名、ソ連軍30,000名が投入され、ソ連軍は日本軍より火砲60倍、 戦車3倍、装甲車18倍という武装力に加え兵員も1万人も多かった。
ソ連軍が日本軍を圧倒する兵力での戦いであった。
この戦争は日本軍はソ連軍に惨敗したといわれている。
日本軍の3個連隊 約1個師団弱が壊滅するという損害を出している。
のちに日本軍は前線撤退したということで指揮官2名が自殺させられている。
この戦争は陸軍内部で秘密にされ、敗戦という形にされた。また、ソ連軍の機械化 された戦車との闘いなどが研究されることもなく、後の戦いに生かされる ことはなかった。
国民にも秘匿されたので知る由もなかったが、風のうわさでソ連に負けたらしいとの風評は流れていたようである。
ソ連軍は勝利したことであったのであるが、それでも関係軍人はのちに 厳しく処罰されており、日本軍、ソ連軍とも厳しい対応が共通している。ソ連軍も損害が大きかったということであった。

伝統的に陸軍は北進論
日本では、無謀な戦争で、厳しい敗戦を招いたという評価となり、 陸軍上層部では、ソ連軍の強さを認識し、伝統的に陸軍は北進論であったが、 こののち、南進論に切りかわるのである。
そして陸軍出身の東條首相の登場となり、1941年12月8日の真珠湾攻撃と南方進出となる。
