
"潜水艦ミサイルの成功が、日韓への脅威が現実化した"といわれているが、 確かに日本近海に潜航されていたら脅威とはなる。
が、もともと北朝鮮は 射程1200kmが射程圏であるノドン弾道ミサイルを保有しており 日本全土がその射程内に入っている。
ので、これが成功したからと言って 脅威が現実化したというのは当たらない。韓国も同様である。 慌てているのはアメリカではないだろうか。
アメリカ大陸の周辺に潜航されるとしたらアメリカにとって脅威となる。
但し、北朝鮮から出航するSLBM搭載潜水艦の動向を把握していれば その脅威は削ぐことができる。潜航していても位置さえ把握していれば 撃沈できるから。
また、北朝鮮は原潜を保有していないから長時間潜航は難しく、 定期的に洋上に浮上するから、位置を発見される確率が高い。
アメリカからは、日本に北朝鮮潜水艦発見のため、哨戒機による哨戒強化が 要請されているだろう。
しかし、カムチャッカ半島から出撃するロシアの 原潜と同様、千島列島から太平洋に抜けられると、所在把握が難しかろう と思われる。

現在の世界は、相手を攻撃することができる弾道ミサイルの保有と核爆弾の保有、そして、潜水艦からの弾道ミサイル発射能力があるということで、相互に反撃力を持つということが米露中の軍事バランスが保たれているという平和である。
北朝鮮が狙っているのは、この核バランスの仲間入りをはたし、アメリカから一方的な攻撃を受けることを回避したいということがある。自国の安全はこれしかないという政策である。
別な観点からすれば、人口が5000万人位の国であっても、核、ミサイル、潜水艦を具備して反撃力を持てば、大国の一方的な攻撃から自国を守れるということになる。
軍事的に対等な立場になるということを北朝鮮が証明してしまったことである。もっとも、バックに中国、ロシアがいるということがあるからともいえるが。
世界の軍事史から見ると、大変化の兆しともいえるのではないか。
