8月15日の敗戦の日 [2016年08月18日(Thu)]
8月15日の敗戦の日
この日を終戦記念日という人が多い。しかし、終戦なのであろうか。1945年に入ってからアメリカによる無差別爆撃により非戦闘員である民間人も多くの人が亡くなった。民間人だけで80万人、軍人をいれると310万人もの日本人が戦争の犠牲になった。 どう考えても、とても“終戦”などといえるものではない、敗戦を認めたくないから、悔しいから言葉の上で終戦と置き換えているのであろうか。 終戦という言葉は、言葉をあいまいにして本質を見ないようにしているとしかみえない。 1945年の敗戦とその後の占領と、戦後71年たって現在もそのアメリカが占領していた当時のままの占領地を占拠してそのまま居座っている。アメリカ軍人、軍属はパスポートなしに自由に勝手に出入りしており、日本はその実態は全く把握できない状態なのである。そして、東京はもちろん関東の大部分の空は、アメリカの空軍行動範囲であり、アメリカ軍機以外は、日本の民間機などは首都東京の上空を飛ぶことすらできないのである。 もっと重要なことは、日本が異民族に占領され、そしてその後もその軍隊が71年たった今もそのまま日本の土地を占拠したままというのは、長い歴史を持つ日本民族にとって初めての事態である。日本の歴史上で初めてのことであることを認識することだ。 昔、蒙古の来襲をはね返し、室町末期に日本を植民地にしようと虎視眈々と狙いいていたイスパニアなどを鉄砲で武装した武士団があきらめさせた。アジアの諸国は植民地となった。また、明治維新の折にも、中国でアヘン戦争を起こしたイギリスやペルー艦隊を率いたアメリカなどにも屈せず独立を貫いた。アメリカはその100年後に、ルーズベルトは日本に対する石油の禁輸などの経済封鎖を行い“弾を撃たない準宣戦布告”を実行した。日本が石油を求めて南進せざるを得なくなるように仕向け、ルーズベルトの仕掛けどうり、“日本に先に撃たせる”という罠にはまり、真珠湾を攻撃した。まんまとアメリカの狙いに落ちて、“先に奇襲攻撃したのは日本だ、きたないジャップだ”という悪名と、原爆による攻撃で日本は敗戦して占領を許した。アメリカのカルフォルニア州ぐらいの国土しかない日本なのであるから、日米戦争は、日本に勝算は全くなかった日本の自衛戦争であった。 日本の歴史始まって以来、初めて、他民族による日本の占領を許したということは日本人としてどういうことなのか。そして、アメリカ軍が当時占領した日本の土地を、現在も占拠していること自体を、長い歴史の中で日本民族にとってどういうことを意味するのかよく考えねばならない。日本は、他民族に守られなければ(いざというときは守らないと思うが)存続できない民族であるのかどうか熟考することである。 |