
釣りのすすめ 相模湾で,船釣りのキス釣り
5月のよく晴れた日に相模湾にキス釣りに出かけた。三浦半島の中程から仕立てた 釣船にのり広い海原に出た。
と言ってもキスは沿岸近くの砂浜にいる魚なのであまり 沖に漕ぎ出すというわけではない。港からそれほど遠くないところで船頭の合図と ともに仕掛けを落とした。
釣りは比較的優しく、魚が泳ぐ棚をとる必要がない。砂地の海底に錘を落とし, キスの食いつくのを待てばよいのである。
数を釣るためには、できるだけ広い面積に仕掛けを落とし、キスを誘う面積を多くした方 がつれる確率が高くなるので、船べりから仕掛けを遠くに飛ばし、リールをまいて 手繰り寄せる方が効率が良い。
そうしているうちにググツとあたりがきて、 キスを釣り上げることができる。小型の魚ではあるが、引きがかなりあり、 釣りの醍醐味を味わえる。
キス釣りは江戸時代から盛んで昔の絵図などを見ると浅い砂浜に材木や竹など で三脚のやぐらを作り、その上に乗り、潮が満ちて来たらそこからキス釣りをしている 図が残されている。
武士階級もこの釣りを楽しんでいたようである。 太平の世の中であったのだろう。
東京湾には、釣りをするための釣台を作れる遠浅の砂浜が広がっていたようである。
夏などは釣台の上部に日傘などを括り付け、日差しを設けのんびりと釣りを楽しんでいた。 のどかであった昔がしのばれる。
現在は海岸から沖に投げ釣りする釣り人も多い。
砂地であるので、カレイ、ひらめ、タコ、メゴチ、マゴチなども外道として釣れる。
たまに大型のマゴチなども釣れるが釣った人は大喜びである。マゴチは高級魚である。 小生は、キスを数十匹とカレイとタコ、そしてメゴチを釣った。
