
鈍行での単線を旅する 水戸線
JR水戸線は、友部と小山を結ぶ単線鉄道である。時間帯によっては、友部から水戸、勝田までの直通線が走っている。1時間に1−2本の運行で、日中は1時間に1本の運行である。
営業距離数は50.2km、駅数は16駅である。
時間は下り47分、上り52分になる。
水戸線というのは、昔,水戸鉄道というのが開設し、国鉄に統合されるまで運行していたからという理由でつけられたようである。
土浦駅から、常磐線で友部まで走りそこで乗り換え、水戸線に乗った。平日であったが車内はすいていた。
線路が少し高くつくられて、高台になっていることもあるのだろうが、電車はかなりのスピードを出し、田園を走り抜けていく。
時々、“ショウン”と低く汽笛を鳴らしながらスピードを落とさず走っていく。運転者の趣味で汽笛を鳴らしているのではなく、保線要員に電車が接近するのを教えていたのだった。
単線だが、1時間に一本の運行なので対抗電車を気にせずのびのびと走れるのであろう。
友部から新治、下館までの間は田園風景で、穀倉地帯というか田圃がつずいていた。
はるか向こうに筑波山が眺められるが、平坦な田圃の中を疾走していく。新治駅では駅の存続を望む看板が出ていた。廃止の話が出ているのであろうか。
下館では真岡線に接続しており、乗車客も多くなった。駅の構えも立派であった。下館、結城,小山と走るが、この辺は民家が密集してきており、町の中を走っているという風情であった。
小山が終点であった。小山は、関ケ原の戦いの前、小山評定を徳川家康が行ったことで知られているところである。東北本線、東北新幹線、両毛線に接続している。
