
群馬県 桐生市を旅する
以前より一度は行ってみたい町として桐生市があった。思い切って今回、旅することにした。
両毛線の小山市から、鈍行で約一時間で、残暑の厳しい桐生市に降り立った。
駅は立派で往年の繁栄を忍ばせる風情であった。
但し乗降客は少なかった。駅の改札を過ぎると,ガランとした空洞だけが広がっていた。
駅の売店も採算が取れず閉鎖、小さなうどん屋だけが1件だけ営業という寂しさであった。
温泉地を探すと桐生温泉、湯ららというのがあり、そこに行くことにしたがバスの便が少なく、1時間待つことになった。
乗客は小生を入れ2名のみ。バス会社に問い合わせたところ乗客が少なく、温泉行のバスは2時間に1本になっている。車の普及でバスに乗る人がほとんどいないとのこと。

篠原涼子さんは桐生の出身かしら。
桐生温泉 湯らら
弱アリカリ性単純泉であるが、施設は立派である。大浴場、露天風呂、サウナがそろい、しかも広い。ゆうゆうと寛げる。サウナも2ケ所あり、高温と低温があり充実していた。
温泉に入った後,日も陰り若干涼しくなったので、桐生新町重要伝統的建造物保存地区という一角があり、桐生市の中心街でもあるのだがそこを散策した。
途中で道を尋ねた人が親切に途中まで同行してくれて、町の説明をしてくれた。ここに横浜銀行の支店があるのは,繊維製品を横浜から輸出していたときの名残りだとか。
近江商人が拓いた矢野本店の施設は今も現存していた。米、みそ、しょうゆなど幅広く日用品を扱いこの地の豪商であったようだ。
滋賀県の近江からのあきんどの宿泊地で情報交換の場でもあったのであろう。
広い倉庫群が残り立派なたたずまいであった。
町並みは、明治時代の古い建物と現代の新しい建築物が混在していた。ゆっくり歩くのもまたいいものである。

