【モスクワ時事】日本、ロシア両政府は17日、北方領土での共同経済活動について調整する外務次官級協議をモスクワで開いた。
日本側は、北方四島周辺でのクルーズ船による洋上観光を提起したもようだ。
双方は早期実施を目指す事業の特定と今後の進め方について議論し、9月上旬にロシア極東ウラジオストクで予定される首脳会談で最終合意を目指すことで一致した。
秋葉剛男外務審議官は協議後、記者団に「未来志向のアプローチで4島の未来像を建設的に話し合うことで、平和条約の締結という両国共通の目標に向け前進したい」と述べた。
アメリカとロシアが険悪になっている中、日本は独自に自主的にロシアと交渉をはじめた。
数年前なら考えられなかったことではないか。前オバマ大統領に時代には恐らくできなかったことだ。
北方領土返還には、アメリカが返還されたそれら島々に軍事基地を作らないということが解決されなければ、返還交渉することはできないという趣旨のことをロシア側は表明している。
このことを、認識して北方領土問題を考えることだが、その問題を一時棚上げする形で、ロシアとの交渉のパイプを作ったことは意義ある外交であろう。
安倍首相がトランプとプーチンとの橋渡し役をして平和的になれるようにすれば、面白いのだが。