OPEC (organization of the petroleum exporting countries) 石油輸出機構 1960年9月設立 はどう動いているのだろうか。
OPEC
産油国は、原油の生産調整を産油国間(OPEC)で話し合い、減産に踏み切りたい ところである。
が、サウジアラビアでシーア派聖職者を処刑したため、 産油国(OPEC)はサウジアラビアとイランがその減産について現在のところ 協議できる環境はなくなってしまったというのが現状である。
アメリカのオバマ 政権はイランと国交回復したが、その結果サウジアラビアとは 隙間風が吹いているという現状であるので、アメリカが指導力を発揮することは 難しかろう。
トランプ大統領は、当選してから早い時期(2017年初期)にサウジアラビアを訪問しているのはその改善を目的としていたが、思うような成果にはなっていないようだ。
特に中東でイスラム教徒のスンニ派とシーア派の対立を鮮明にしてしまったことは、 簡単には妥協できないという危ない状況を作り出してしまった。
ここは、財政悪化しているロシアのプーチンが出てきて中東の産油国をまとめ 上げる指導力を発揮するかどうかであるが、できない場合は当分の間、 原油価格は低水準で推移するものと考えられる。
ガソリン価格も現状価格水準のままで当分の間、推移することになると思う。
もし再び、高騰すればアメリカは増産するだろう。55 USドル・バレルを超えると休止しているアメリカの原油採掘リグが採算に乗り、稼働し始めるという。
<出典>
1MF-primary commodity prices
WTI原油 (west texas intermediate)
CAPP (Canadian association of petroleum producers)
OPEC (organization of the petroleum exporting countries)
石油輸出機構 1960年9月設立
原加盟国 イラン、イラク、クエート、サウジアラビア、ベネゼエラ 5か国
他8ケ国 合計13国
<データ>
原油の生産コスト
1バーレル当たり 4-10 USドル
シェールオイル
1バーレル当たり 最低で40 USドル以上 原油価格 50 USドルが損益分岐点ともいう。
コストダウンして、企業によっては15 USドルのところもあるという。
2014年 59・03 USドル 2015年 29・44 USドル