

読書のすすめ 黒潮文明論 稲村公望。
黒潮文明論―民族の基層と源流を想う。
本書は、数年前に同じ“黒潮文明論”を更に発展させた内容となっている。 平成27年8月に第一版が出版された。
最初この本を読んだ時には、小生は感動し、 前の号のメディカルゆう通信でもかなり引用してその内容の一部を紹介している。
稲村氏は奄美群島の出身で、黒潮の潮流にその思いを馳せていると思い合わせると、 黒潮が日本文明に大きな影響を与えてきているのではないだろうかという視点がよい。
また、世俗的には文化という言葉を使い、文明という言葉は日本列島周辺では 使用していないが、東南アジアを源流とする黒潮を一つの文明圏とする視点に 素晴らしい未来を感じる。
