
音楽のすすめ 2
尺八に近いのがクラリネットだが
西洋音楽では、オーボエとか、 フルートとかクラリネットとかの25名から50名による単一楽器による演奏を 聴いたことがない。
バイオリンは第一バイオリン、第二バイオリンとパートを 分けてはいるので、バイオリンが近い演奏になるだろうが、第一と第二が同一の 音色を出すというのは少ないのではないだろうか。
異なった楽器による演奏で 音色を出すところが、西洋音楽の特徴なのかもしれない。

また、全員が“師範”の資格を授与されているのであろうか、演奏者のほぼ全員が 野口継山というように、“山”の一字をつけた称号を名乗り、しかもお年を召された方 がほとんどであった。
外からの印象では、都山流という流派の古い体質というような ものが感じられ、曲の選定も、都山流の歌曲で一般的には知られていない曲 ばかりであった。
わずかに“黒田節による幻想曲”というのが知られた曲であった。尺八は5名、 箏ソロ1名、筝第一3名、筝第2 3名 十七絃 1名にて演奏された。 この演奏はみごとであった。
出来れば、多くの方が知っている曲を演奏してほしいと思う。尺八、筝、三絃、 十七絃などの普及になるのではないだろうか。
日本人に広く知られる曲を演奏し、 尺八等が国民に愛される楽器となり、広く親しまれることを期待したい。
