
音楽のすすめ 2 演奏とは何か 読書のすすめ
“指揮者のみならず、ピアニスト、ヴァイオリニストなど、すべての音楽家に 共通するのは、どのような名曲であれ、演奏家の手にかかれば、その名曲は 演奏家の才能にまで下がってしまうことだ。
技術が優れ、音楽性が高くても、精神的に浅い演奏家が演奏すれば、モーツアルト であろうとベートベンであろうと浅い音楽、低い水準の音楽として聞こえてくる。
こんなに恐ろしいことがあろうか。同じ”エロイカ“なのに、つまらなくて 退屈し切ってしまうことはざらにある。”“宇野功芳{指揮者}“
“現代は世界中に演奏家が溢れ、音楽が溢れているが,真に感動的な演奏はすくない。 技術の高低は関係ないから困るのだ。
スマートではあるが味の薄い演奏が横行している。 演奏には人柄が反映する”とも“宇野功芳{指揮者}はいう。
ピアニストの佐藤慶子は、“演奏者が気持ちよく弾けるのが一番良いように思います。 だって音楽は楽しむものですから、誰にとって楽しむかといえばまず弾く人が 楽しくていいんじゃないですか。”という。
指揮者の宇野功芳は、“僕は、曲が喜ぶような演奏が一番だと思う。 フルトベングラーの演奏などは、ベートベンが聴いたらきっと喜ぶと思うんだよ。”
