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三井住友海上 5000億円強でイギリス損保大手 アムリン社を買収
このところ、日本の生命保険、損害保険関係の、海外での大型買収が続いている。 国内でも日本生命が三井生命を買収するという。買収額は3000-4000億円という。
日本生命は第一生命に国内の首位を奪われていたのでそれを取り返すために 三井生命を買収したということであろう。
三井グループと住友グループの 一体化が進んでいる中で、三井生命は何故か日本生命に売却されてしまった。
当然住友生命と一体化するというのが大方の見方であったろうと思うが 意外な組み合わせとなった。この買収には三井住友銀行、三井住友信託銀行、等も 20%位出資するようであるのでその次があるのかも。
もっとも住友生命はアメリカの大手生命保険会社シメトラを買収するので、 両方の買収は無理という事情があったのかもしれない。
日本は少子高齢化に向かっているのでマーケットとして将来的に期待できず、 海外の欧米マーケットにその収益減を確保しようとするものといえる。
日本の企業も多国籍企業化して巨大化に向かっているともいえるのではないか。 しかし、買収するのは良いが、保険金の“出し渋り”にならないように 願いたいものである。
そして、企業統治には細心の注意とたゆまなき努力が求められる。特に欧米系の白人主体の会社は東洋人である日本人に支配されるのを嫌う心理が、潜在的に心象の奥に秘めているので難しい。
東芝の原子力関係のWHの経営の失敗は,WHのアメリカ人スタッフの統治の失敗が大きいと思う。
”ジャップなどのいうことなど聴けるか”というのが、スタッフの心象であったろうと思う。
