日本のロシア木材禁輸はロシアの対日制裁と同内容=ロシア専門家 [2022年06月04日(Sat)]
ロシアの通信社の報道である。日本のシベリア材木‐北洋材ーの禁輸が、ロシアの材木商の経営を圧迫しているようだ。
ロシアに対する経済制裁の余波がいろいろなところで現れてきている。 データ ロシア・スプートニク2022年6月4日, 08:00 日本がロシアの輸入木材に対して発動した制裁はその発動の数週間前にロシア側が日本に対して採択した非友好国リスト入りを含めた複数の措置と完全に一致している。 日本市場向けロシア製木材の大手サプライヤーのZvezda Japan Internationalのオリガ・ゴロヴィナ社長はリアノーボスチ通信からの取材にこう指摘した。Zvezda Japan International社は日本市場におけるロシアの加工木材供給の28−30%をカバーしている。 ゴロヴィナ社長は、日本が発動した禁輸の対象品目はべニア、チップ、丸太の3種類の製品であるものの、この品目についてはロシアは日本よりも前に禁輸を発動しており、唯一異なる点はロシアが禁輸期限を2022年末としているのに対し、日本は無期限としている点だと指摘している。 LNG事業 - Sputnik 日本, 1920, 22.05.2022 対露制裁を強める日本にとって、エネルギー分野は例外となるのか? ゴロヴィナ社長は、日本の大企業であれば、他国の生産者への切り替えもできるだろうが、従業員30〜40人ほどの小規模でロシアの木材しか扱っていない生産者、工場、製材所は大きな痛手を被ると説明している。 「今、日本はロシア産の木材への依存度を下げるための施策を始めている。私たちにとってはこれは残念なことだ。日本政府はロシア材の代替として日本の杉材を使用しようとする企業には補助金の導入を計画している。 日本でロシアの木材が非常に高く評価されていることを私は常に誇らしく思ってきた。予算の限られたエコノミークラスの住宅でも、日本は多少でもロシアの木材を使おうとしている。高級住宅では、シベリア産の松材は必須だ」 |