中国国連大使、「NATOが戦争を開始した」と非難 [2022年05月06日(Fri)]
中国の国連大使の発言は,NATOの東方拡大政策にあると指摘し、ウクライナの戦争を長引かせロシアを弱体化させるとアメリカを非難した。
中国が自らの国のウクライナに対する見方は明確にしたといえよう。 ロシアのウクライナへの侵略は、ウクライナがNATOに加盟するのを阻止することであったが、ウクライナの頑強な抵抗にあい、東部地区の占領とウクライナからの分離に方針を替えた。 ロシアの情報機関の防諜活動でウクライナの民族的独立の意向を過小評価してプーチン氏の判断を誤らせたといえる。 ロシアの傀儡政権時代のウクライナに、ウクライナ人が愛想を尽かせて、ロシアの影響力から離脱したいという気持ちがわからなかったということである。 ウクライナの独立を阻止しようとするロシアと、ロシアから独立しようとする、いわば独立戦争という形になってしまったことに、プーチン氏の判断の誤りがあった。 データ ロシア・スプートニク2022年5月6日, 09:47 中国の張軍国連大使は、北大西洋条約機構(NATO)が巨額の損失と人道的災害を伴う主権国家との戦争を開始したと非難した。 張氏は、国連安全保障理事会の会合で「宣言された防衛の本質に反して、NATOは市民に巨額の損失と人道的災害を伴う、主権国家に対する戦争を意図的に開始した」と発言した。 また張氏は、冷戦後のNATOの東方拡大は、欧州を安全にすることができなかっただけでなく、「紛争の種をまき散らした」と非難した。 中国、「ロシアを弱体化させる」戦略の結果について米国に警告 5月1日, 09:48 なお先月末、中国外交部の趙立堅報道官は、米国の狙いは、ウクライナでの紛争をできるだけ長引かせ、ロシアを弱体化させることにあると語っていた。 関連ニュース 中国 対露制裁と同様の事態に備えた「ストレステスト」を省庁内で実施 米国務省は中国とソロモン諸島に対してダブルスタンダードを採用している=中国外務省 |