プーチン氏の目的、ウクライナ「国土分断」と「傀儡政権」か
By Reuters Staff [2022年02月26日(Sat)]
ウクライナは抵抗戦ー ー善戦しているではないか。ベルラーシの国境から100kmに首都キエフがあり、ロシアの攻撃力からすれば2日間でキエフ占領ができたはずだ。 しかしウクライナ軍と激戦になりかなりの日数になるのではないか。 ロシア軍はかなりの損害を大出しているのではないかと思う。 それにしてもアメリカはだらしない。ウクライナを見殺しにした。 日本人としては自国は自分で守るしかない。地下室の設置や核シュルターの埋め込みが必要となろう、島国だから逃げ場がない。 それと有事の際は、国民の総武装を考えておかねばならない。 データ イギリス・ロイター 2022・2.26 [ブリュッセル/モスクワ 25日 ロイター」 - ロシアによるウクライナ侵攻の「最終目的」は、首都キエフを奪取した上で黒海へと至る陸の回廊を設置し、実質的に国土を2分割することにある──軍事アナリストやウクライナ当局者から、このような分析が出ている。 2月25日、ロシアによるウクライナ侵攻の「最終目的」は、首都キエフを奪取した上で黒海へと至る陸の回廊を設置し、実質的に国土を2分割することにある──軍事アナリストやウクライナ当局者から、このような分析が出ている。 プーチン露大統領が、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を食い止めるためとして、ウクライナ全土を何らかの形で支配下に置くことを追求する可能性も依然あるという。 ロシア軍は、ウクライナがベラルーシと接する北部国境のほか、ロシアが2014年に併合を宣言した南部クリミアといった、ウクライナの守りが最も手薄な方面から進撃する「側面作戦」を取っている。 こうした作戦が成功すれば、ロシア政府は黒海沿岸を含むウクライナの東部を支配下に収めつつ、ウクライナ西部を属国的な立場に置き、かつ長期占領に伴うコスト負担も回避することができると、専門家は指摘している。 ウクライナ国防省は、24日のフェイスブックへの投稿で、ロシア軍の動きから、露政府の目標が「キエフをブロックし、(ロシアが)占拠するクリミア半島と(ウクライナと国境を接するモルドバの)トランスニストリア地域へと至る陸の回廊」を築くことにあることがうかがわれると指摘した。ロシアはトランスニストリアに部隊を駐留させている。 ベルリンを拠点とするジャーマンマーシャル基金のジョーグ・フォーブリッグ氏は、ロシア軍が「(ウクライナ東部とクリミア半島、トランスニストリアという)ロシアが既に支配している3つの地域を結ぶ陸の回廊を作れるよう、ウクライナの大部分で支配権を獲得しにくる」と予想する。 米政府当局者は、ロシアの当初の目標はウクライナのゼレンスキー政権の転覆にあったとみている。 「プーチンは、(ウクライナ東部)ドンバスとドネツクが欲しいのではない。彼はウクライナ全土を欲しがっている。だがその目標を達成するために全土を占領する必要はない。 彼の狙いは、ウクライナ国家を『斬首』することだろう」。退役独将校のハンス・ローター・ドムローゼ氏はこう指摘する。 ウクライナ侵攻に伴う軍費の負担を指摘する声もある。 「ソ連は、東欧に部隊を駐留するために膨大な費用をつぎ込んだ。東欧の共産主義国家は自主的に協力したのにもかかわらずだ」。アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のエリザベス・ブロー氏はこう話す。 プーチン氏が、ウクライナ語を母語とする住民が多数を占めるウクライナ西部について、ベラルーシとの間で結んだのと同様の協定の締結を模索する可能性もある。ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアの支援を得て国内の反体制派らを抑え込んでいる。 ミュンヘン連邦軍大学のカルロ・マサラ教授は、ロシア軍は現段階ではウクライナ西部への大規模な展開は行っていないと話す。 「ロシア軍が16万人、20万人をつぎ込もうと、ウクライナを長期に渡って占領するには不十分だ。プーチン氏の主目的は、ドンバスを掌握し、クリミアへの陸の回廊を築いてこれらの地域をウクライナから分断。キエフには傀儡(かいらい)政権を置くことにあると、私は考えている」。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」 |