三菱商事「カーボンニュートラル社会の実現」へ 温室効果ガス排出量2030年度までに半減 EX事業に2兆円規模投資 [2021年10月19日(Tue)]
機を見るに敏な商社が動き出している。三菱商事は動き出した。
住友商事は10年以上前に大手国内石油製品商社ー住商石油ーを出光興産に売り渡して、国内の石油販売から撤退している。住商石油は住友石炭鉱業石油部を源流とする名門であった。 また、石油開発など海外の炭素資源開発も撤退した。数年前にはアメリカにおけるシールガス開発からも撤退した。脱炭素エネルギー開発にシフトしている。 三菱商事は資源開発については、長年の実績があり、石油・ガス開発への投資も大きく、資源開発商社として重きをなしていたが、いよいよ水素エネルギーなどの開発に舵を切った。 商社の資源開発投資先が変わるということは、時代が変わるという前触れでもある。 データ ロシア・スプートニク2021年10月18日 16:15 日本最大の貿易投資会社、三菱商事は温室効果ガス排出量の新たな削減目標と、エネルギートランスフォーメーション(EX)関連投資に関する指針を策定した。 2030年度までにEX関連事業に2兆円規模の投資を予定しているという。同社公式ウェブサイトで「カーボンニュートラル社会の実現に向けて」と題し発表した。 水素 東大など研究チーム 光触媒活用し純度高い水素取り出す大規模実験に成功 2兆円規模の投資の内容としては、水素やアンモニアなどの環境に優しい新エネルギー、再生可能エネルギーに関連するもの。 またカーボンニュートラル社会の実現に向け、移行期間における天然ガスの安定供給を継続するとしている。 また温室効果ガス排出量については、2030年度までに2020年度比で半減すると削減目標を掲げた。2050年度の「排出ネットゼロ」を目指すとしている。 関連ニュース 電子機器のゴミ量が万里の長城の重さに匹敵 「クリーンな経済成長」 に関するアイデアは本物のフェイクニュース |