米株急落:識者はこうみる
By Reuters Staff [2021年09月21日(Tue)]
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中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルトリスクが意識され、アメリカの株式が急落した。下落の規模は大きい。
中国恒大集団の経営ミスによる破綻の兆候なのか、習主席による政策的なものであるのかはわからないが、中国が風邪を引けば、アメリカ、日本の株式が下落するという構図である。 データ イギリス・ロイター 2021・9・21 [20日 ロイター] - 20日の米国株式市場は急落。中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルトリスクが意識され、広範な銘柄に売りが出た。 市場関係者の見方は以下の通り。 ●コロナ禍に代わる材料を模索 調整が入ってしかるべき時期だった。新型コロナウイルス禍に関するプラスのニュースがこのところ相次いでいるにもかかわらず、きょうは中国の不動産開発大手、中国恒大集団が抱える問題の波及懸念で売られた。 市場はコロナ禍に次ぐ相場を動かす要因を求めているのかもしれない。 ●調整局面到来か、質への逃避見られず 市場がこれまでずっと期待していた調整局面がついに訪れた可能性があり、そのきっかけは中国問題なのかもしれない。 ただし、一段と下げが深刻な場合に付随する質への逃避の動きは見られていない。債券もドルも多少値上がりしているが、それほど大きくない。 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や債務上限問題は注目されるものの、特に目新しい材料ではない。 ●中国恒大の破綻リスク嫌気 投資家は中国の不動産開発大手、中国恒大集団の破綻リスクが他の企業にも波及することを懸念しており、ひとまず売りを出しているようだ。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」 |



