認知症を防ぐ努力をしよう
世界に例がないスピードで高齢化が日本では進んでいます。 アルツハイマー病などの認知症の患者は2010年には208万人、 2025年には323万人と言われています。
認知症は誰でもかかる。
認知症は、高齢になると、誰でもがかかる確率が高くなる 厄介な病状です。そして多くの場合、重症になると、 介護者のことも分からなくなる症状が出るなど、 介護が難しくなり、家族の方々に大きな負担をかけること になります。現在、認知症を防ぐ手法の研究が進んできている ようですが、まずは自分で予防する努力を行いましょう。
認知症を防ぐ対策
1、 認知症を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
身体をよく動かすことです。例えば、散歩・ウオーキング などをすることです。
出来るだけ買い物なども自分の力でやるようにする。
ボランティアなどの活動に積極的に参加する。
2、 散歩などは、効果がありますか。
まだ、はっきりした検証結果が出ていませんが、ウオーキングを習慣付けると 一定の予防効果が期待できそうだ。ということです。 とにかく歩きましょう。出来れば友人と共に歩き 、話をしながら歩くと持続しやすいし、脳が活性化するでしょう。
スポーツは有酸素運動が認知機能低下を防ぎます。
3、 ボランティアなどの活動で何をしたらよいのでしょうか。
同じ目的をもつ、同じ仲間が集まり、目標や計画を立てて、 実行するという習慣も 認知症の予防に役立つ可能性が高いといわれています。
数人でグループを作り、自主的に活動すること、 連絡や記録の確認などを仲間同士で行っていくことが 認知症の予防に役立ちます。
4、 人との交流や、趣味を持つことで認知症は予防できますか。
趣味のない人は、ある人より男性で2.2倍、女性で1.5倍なりやすかった というデータがあります。趣味のサークルや地域活動に参加していない方は、 している人に比べて男性では、2.1倍、女性では1.7倍なりやすかったそうです。
趣味の種類では、男性は園芸や庭いじり、作物栽培をしない人は、 する人に比べて2倍近く認知症になりやすかった。 女性では、散歩・ジョキングなどのスポーツをやってない人は、 やっている人の2倍近く認知症になりやすかったようです。
認知症には社会全体で取り組もう。
認知症の発症予防は、個人の努力だけに任せるのは無理があると思います。 社会全体で取り組んでいくことが重要であるということであろうかと思います。
<参考>日本経済新聞 2011/2/27
