リンパ浮腫マッサージは--1
"浮腫"(むくみ)を詳しく知りたい
”浮腫(むくみ)とは組織間質液量が異常に増加し、肉眼的に見て、 膨張していることが分かる臨床兆候である。 この組織間質液容積は、組織間隙内静水圧の上昇に伴って増えてきて、 ある限界圧を超えると急激に増加し、浮腫を発生させる。”
難しくいうと、上記のような表現になるが、例えば長時間立ち続けて いると、両足がむくんでくるような感じを持った方も多いだろう。 デパートなどで、長時間たったままの勤務をしている女性などが 足の下の部分がはれてくる現象を想像するとわかりやすい。
すなわち、心臓、リンパ管系から、血液、リンパ液が足に送られるが そこから、循環して十分回収できず一部が溜まっていく状況である。 主に水分であるが、足に溜まってしまっている状態を浮腫(むくみ) というのである。
言い換えると 組織液回収系であるリンパ管系が閉塞、遮断すると 直ちに浮腫の発生してくるということである。
浮腫の定義―――組織間隙に過剰な水分が貯留した状態
原因 1、組織液(リンパ)の供給異常
2、組織液(リンパ)の回収異常
3、組織内のバランスを保つ機能の異常
浮腫・むくみを改善するには、簡単にいえば、リンパ液が 流れるようにしてやればよいということである。 昔、足を高くして寝た経験をされた方もいらっしゃるだろうと思う。 リンパ流量の増加は、組織間隙の静水圧の上昇を抑制し、 むくみの発生を抑える方向に動いている。ということになる。