ロシアと中国には秘密の軍事同盟条約が隠されているのではないかと思われる。アメリカを想定したものであろう。
ロシアは現況では中国との長大な国境線を危惧している。中国は人口14億人、ロシアは1億5千万人であり、日本の1億2500万人とあまり変わらない。
じつは、ロシアは中国との長い国境線に防衛上のリスクを感じている。中国がジワリとロシアに浸透してくる恐怖である。中国の軍拡も内心では警戒している。
中国は中ソ論争で一時核戦争の危機まで言われたときに、北京市では各家庭に地下壕を掘らせている。また、広場の地下には数十万人収容できる地下壕を建設している。
昔は、ソビエト軍(ロシア)の戦車の突入を中国は警戒したが、今やそれが逆転しロシアが中国の戦車の突入を警戒するようになっている。
したがって、ロシアと中国は軍事同盟で結ばれていなくては不安なのである。

データ
ロシア・スプートニク2021年07月16日 12:08
ロシアと中国は軍事協力を拡大しているものの、これは第3国を対象としたものではない。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が露中善隣友好協力条約締結から20周年にあわせて発表した記事の中で表明した。
ラブロフ外相は露紙「ロシスカヤ・ガゼタ」と中国紙「人民日報」に掲載された記事の中で次のように記した。
条約第7条に指摘されている原則に重点を置き、軍事協力が首尾よく進んでいるが、それは純粋に防衛的性格を特徴としており、第3国を対象としたものではない。
マーク・ミリー統合参謀本部議長
米国、中国による台湾侵攻の時期を予測
ラブロフ外相によると、両国の間では参謀本部レベルや対テロ対策レベル、海上訓練レベルで共同演習が定期的に行われているという。
現在はアジア太平洋地域における長距離飛行の巡視活動など、新しいフォーマットも共同訓練には取り入れられているとのこと。
露中善隣友好協力条約は2001年7月16日に交わされた条約。有効期間は当初、20年とされていた。2021年にプーチン大統領と習近平国家主席は5年間にわたって条約の延長を宣言していた。
関連ニュース
バイデン氏、香港情勢の悪化で中国を名指しで批判