原油価格が半年で44%から52%上昇、過去12年間で最大の伸び [2021年07月01日(Thu)]
原油価格が100ドルまで上昇するという。原油価格が上昇すると、中東の原油生産国の産油国とともにアメリカ、ロシア、中国など自国の生産力がある国が潤う。
日本、ドイツなどの国は自国生産ができないのでその分不利となる。第二次世界大戦前と状況は変わっていない。 そして、天然ガスなどの関連商品も値上がりし、アメリカのオイルシールガスの生産も上昇してエネルギーの過剰の状態に陥る。 また原油が100ドル台になればカナダなどのオイルサンドの生産も採算に乗ることになる。日本にとっては輸入コスト、生産コストの上昇を招き、経済競争力は減退する。 データ ロシア・スプートニク2021年07月01日 09:42R 世界の原油価格は2021年上半期で44%から52%上昇し、これは2009年以来の記録的成長となった。市場の取引結果で明らかになった。 上半期でブレント原油は44.2パーセント上昇したほか、WTIは51.5パーセントの上昇となった。 第2四半期に限定すると、ブレント原油とWTIはそれぞれ17.5%、24.2%の成長となった。 また、1ヵ月にわたってブレント原油の価格は76ドル、WTIは74ドルを超えていた。これは2018年以来の高値となっている。 原油 原油価格は1バレル=100ドル台に戻る可能性がある 石油大手経営陣 4月から6月にかけてトレーダーは、原油の備蓄に加え、コロナウイルスの状況をめぐる不安要素を受けた原油の需要に関する報道を踏まえ、OPECプラスの行動に関心を寄せていた。 OPECプラスは市場のバランスを維持するため、会合を重ねてきた。 欧州や米国、中国では経済の指標が上昇したことから、原油の需要も回復すると期待されている。 また、世界各地でワクチン接種が始まったことで移動規制が緩和され、 燃料の需要が伸びると見られている。 一方、米国が対イラン制裁を緩和することで市場により多くの原油が流れ込む可能性が指摘されている。ただし、イランの核合意を巡る交渉は現在もなお続いている。 加えて、ここ数日間で新型コロナウイルスの新規感染者が増加している。より感染力の高い変異種「デルタ株」が拡大しており、原油の需要にとってリスクとなっている。 |