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特別リポート:オイルマネーで脱石油、サウジ戦略転換の現実味 By Maurice Tamman [2021年05月11日(Tue)]





[リヤド 23日 ロイター] - 午前3時、スペイン人の生物学者カルロス・ドゥアルテ氏はサウジアラビアの王宮にいた。この国でもっとも権力を持つ人物を未明までずっと待っていた。


 午前3時、スペイン人の生物学者カルロス・ドゥアルテ氏はサウジアラビアの王宮にいた。この国でもっとも権力を持つ人物を未明までずっと待っていた

ようやくホテルへ戻り、数時間後に目を覚ますと、スマートフォンに緊急のメッセージが届いていることに気がついた。王宮からだった。

持続可能な開発目標(SDGs)を話し合うために集まったドゥアルテ氏などの科学者と役人は、今すぐ戻るようにとのことだった。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の準備が整ったのだ。

インタラクティブ版:オイルマネーで脱石油、サウジ戦略転換の現実味

気候問題の解決に身を捧げる科学者が、気候問題の解決に非協力的な国のトップの助言役を務めるーーありえそうにない話だが、サウジという国は矛盾に満ちている。

ドゥアルテ氏によると、サウジは彼がずっと訴え続けてきたアドバイスを受け入れ、資金を供給している。

サウジは世界最大の石油輸出国だ。石油は地球温暖化の主要因であり、サウジは気候変動の影響を強く受ける国でもある。

ムハンマド皇太子は反体制派を弾圧してきた。

米国の国家情報長官室は2018年に発生したジャマル・カショギ記者殺害事件について、皇太子が承認していたという報告書を公表した(皇太子は関与を否定している)。

その一方で、女性の社会進出や非イスラム教徒の観光客受け入れなど、この抑圧された湾岸国家を変える努力をしていると称賛されてもいる。


サウジアラビア東部ラスタヌラにあるサウジアラムコの石油精製所と石油ターミナル。

世界最大の原油輸出国である同国が有する多数の石油生産施設の一部だ。(2021年 ロイター/Ahmed Jadallah)

そしてサウジのオイルマネーは、ドゥアルテ氏が描く「ブルーカーボン」構想を資金面で支えている。

森と生き物の息づく海洋保護区が、大気中の余分な二酸化炭素(CO2)を少しずつ取り込んでいくというこの計画。

専門家の間には、長期的に生態系の再生で300ギガトンのCO2を除去できるとの予測がある。19世紀半ばの産業革命以降、人類が大気に放出したCO2の3分の1に匹敵する。

海草や海藻が群生する藻場の再生は特に効果が期待されており、同じような場所にある熱帯雨林の最大15倍もの炭素を貯蔵できると、ドゥアルテ氏は試算している。
Posted by ゆう東洋医学研究所 at 13:20 | 天国と地獄 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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