中英関係、今度は報道機関巡りさらに悪化 BBCやり玉に [2021年02月05日(Fri)]
BBCによる新型コロナウイルスを巡る報道を「フェイク(偽)ニュース」と主張し、BBCに対し「厳重抗議」を行い、公に謝罪するよう求めたと発表したという。
香港をめぐる報道から端を発し、イギリスと中国の対立が深刻化している。これはTPPにイギリスが加盟申請しており、中国も検討中ということに影響してくるかも。 データ イギリス・ロイターBy Reuters 2021・2・5 [北京 5日 ロイター] - 中国政府による香港の民主派弾圧などを背景に中国と英国の関係が悪化する中、今度は報道機関を巡って緊張がさらに高まった。 中国の当局者やソーシャルメディアは5日、英公共放送のBBCをやり玉に挙げた。前日には英国のメディア規制当局が中国国際テレビ(CGTN)の放送免許を取り消していた。 英メディア規制当局である英放送通信庁(Ofcom)は4日、中国国営中央テレビ(CCTV)の英語版姉妹チャンネルであるCGTNの放送免許を取り消したと発表。 調査の結果、中国共産党が番組の最終的な編集権を握っていることが結論付けられ、英放送法に反すると説明した。 中国は即時に反発。Ofcomの発表から数分後、BBCによる新型コロナウイルスを巡る報道を「フェイク(偽)ニュース」と主張し、BBCに対し「厳重抗議」を行い、公に謝罪するよう求めたと発表した。 中国外務省は、1月29日に放映された新型コロナに関する報道について、BBCが「パンデミック(世界的大流行)と政治を結び付け、中国による隠蔽説を蒸し返した」と不満を表明した。 これに対してBBCは報道は公平で不偏だとしている。 |