ユーチューブ、トランプ氏にも「違反3回アウト」適用=ピチャイ氏 [2021年01月14日(Thu)]
言論の自由、表現の自由、自己主張の自由に触れる問題である。意見などをサイト管理者が自由にその掲載を削除できるということは、権力がサイト運営者にゆだねられることを意味する。
影響力があるユーチューブなどの巨大サイトに依存している社会は、言論の自由との関連を新たに取り決めねばならない。 また、国家権力が一方的にサイト運営者に自己の不都合な記事を削除できる権限があるのかどうかも問われなければならない。 言論の自由をサイト運営者が自由裁量で制限するというのもおかしな事態であるので、その基準と法律的な制限との兼ね合いを明確にすることだ。 データ イギリス・ロイター2021.1.14編集 [オークランド(米カリフォルニア州) 13日 ロイター] - グーグル親会社アルファベットのピチャイ最高経営責任者(CEO)は13日、傘下の動画投稿サイト、ユーチューブにおけるトランプ大統領のチャンネルについて特別扱いせず、他のユーザーと同じように90日以内に3回の利用規約違反がない限りは永久停止しない方針を表明した。 ユーチューブは12日、暴力をあおる内容とみなしたトランプ氏の投稿動画1本を削除するとともに、チャンネル配信を1週間停止。 こうした措置に従業員からは不満の声が聞かれ、広告主の1つはチャンネルを永久停止しない場合、広告掲載をボイコットすると主張している。 ただピチャイ氏は、1週間の停止期間が過ぎた後、ユーチューブはトランプ氏のチャンネルに投稿された動画内容に基づいてさらなる対応をすると述べた。 社内から批判が出ていることに関しては、グーグルは「騒々しい民主主義」を採用し、「常に従業員に対して他の企業よりも発言の場を提供」してきたとの見方を示した。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」 |