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原油生産の大幅な減少 備蓄タンク世界的に満杯 世界の9月稼働リグ台数 記録的な大幅減少 [2020年10月07日(Wed)]
原油の採掘が大幅減少している。世界的な経済停滞、石油生産の減少、そして消費の大幅な後退、そのために石油備蓄タンクは限界に達している。

すなわち、生産しても備蓄するタンクがないという状況なのである。減産合意を上回る消費の停滞で原油価格が下がることに歯止めをかけられない。

中東の産油国は国家財政を石油資源に依存しているので、深刻な事態になってくるのではないか。産油国のオイルマネーがどう動くか。アメリカの経済に大きな影響をもたらす。

データ
ロシア・スプートニク2020年10月06日 01:09


世界の石油、ガス掘削リグ台数が大幅な減少を記録した。米ベーカー・ヒューズ社のデータを分析したポータル「ザ・タイムズ・ハブ」は、原油採掘が大きな脅威に直面する恐れがあると報じている。

2020年9月に全世界で稼働したリグ台数は前年比で1122台減少。米国、カナダの9月の稼働リグ台数はそれぞれ257台、60台で合わせて7台増となった。

石油輸出国機構(OPEC)
OPECプラス 年末まで生産過剰の補償期間を延長

一方、中東の稼働リグ台数は19台減、アジア太平洋地域も31台減、アフリカは7台減と軒並み減少している。

ベーカーヒューズ社の発表した1944年からのデータによれば、世界の稼働リグ台数が最多に達したのは2014年の3578台で、最少が2016年の1593台。

原油価格の下落

原油価格は3月頭に崩壊。その原因となったのはコロナウイルス蔓延による世界危機、そしてOPECプラスの減産交渉の決裂だった。新たな協調減産には23ヶ国が同意し、4月12日、合意締結の運びとなった。

新たな減産合意にこぎつけたものの、原油価格は高い水準で安定できないでいる。

専門家はこれを、減産量が期待を下回ったこと、市場から過剰分を取り除くことができなかったためと見ている。依然として需要は少ないため貯蔵施設はほぼ限界状態のままだ。

石油貯蔵施設の限界は深刻で、WTI原油先物価格は大下落、一時マイナス価格となった。
Posted by ゆう東洋医学研究所 at 15:04 | 天国と地獄 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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