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国家と統合 1 自覚的な統合  明治維新   [2016年12月22日(Thu)]
国家と統合

国家とはどのように形成されていったのであろうか。 古くは旧約聖書の中の、サムエル記に記載されている のでそれを引用しよう。

旧約聖書 サムエル記
"旧約聖書の"サムエル記"はイスラエルにおける王国形成過程 をしめしているものと考えられているが次のような記述が見られる。
イスラエルの長老は全員集まり、ラマのサムエルの下に来て、 彼に申し入れた。
"我々にはどうしても王が必要なのです。我々もまた、 他の全ての国民と同じようになり、王が裁きを行い、 王が陣頭に立って進み、我々の戦いをたたかうのです。" (サムエル記 上 8章より)

自覚的な統合
当時、ユダヤはペリシテ人(海の民)の侵入により、 この勢力に対抗し闘いう必要性があったと考えられる。
それまでは部族間の調整的な指導者[士師]はいたが、 軍事的指導者としての、国全体の統率者たる王を望む声が高くなり、 長老や一般民衆の間にその要求が強くなり王国を形成して行ったのである。
そして自覚はされていないが、事実上は一つのまとまりを形成している ような特定の地域が、外部からの衝撃に対抗して国と呼べるような自覚的 な統合を形成して行ったのである。" " 政治" 有賀弘、阿部斉、齊藤眞より引用


明治維新
日本を例にとれば、明治維新がそれにあたるであろう。 外部からの衝撃を受け、大名の連合体のような徳川幕府体制から、 それまで全く無力化してしまっていた天皇を"主権者"として、 統一国家を形成したのが明治政府であったといえる。
戦後は天皇は”象徴”となり、”主権在民”となった国民国家が形成されてきたが、 基本的に国家というものは、外部からの脅威、衝撃が起きた場合、 すなわち侵略をうける、大災害をうけた時などに、国民を守るために 存在するのではないだろうか。

読書のすすめ ”政治” 有賀弘他
この本は是非読まれることをお勧めしたい。熟読すると深い政治の原理がわかってくる。
ちなみに、有賀 弘先生は小生の恩師である。小生は師の教えに沿えないバカであった。
Posted by ゆう東洋医学研究所 at 10:57 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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