バークシャー、米航空株全て売却 バフェット氏「世界は変わった」 [2020年05月04日(Mon)]
アメリカの投資家が、航空業界を見限ったということである。この影響は大きい。アメリカの航空業界の早期の回復はないと読み込んだということだ。
アメリカの航空業界は軍需産業と密接な関係にあり、アメリカの背骨に多大な影響を与えるであろう。このニュースのインパクトは大きい。 データ Reuters2020・5・4 [2日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2日、自身が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)の年次株主総会で、航空業界にとって「世界は変わった」と述べ、保有していた米航空株を4月に全て売却したことを明らかにした。 バークシャーの年次報告書や当局への届け出によると、同社は2019年末時点でデルタ航空(DAL.N)の株式11%、アメリカン航空(AAL.O)株10%、サウスウエスト航空(LUV.N)株10%、ユナイテッド航空(UAL.O)株9%を、それぞれ保有していた。 バフェット氏は、ライブ配信された株主総会で、航空業界の見通しは急変したとし、「大幅な損失を出しても売却することを決めた」と説明。 「将来的に資金を食いつぶすと予想される企業に資金は出さない」と述べた。 4社の株式取得にこれまでに70億─80億ドルを投じたと明らかにし、「間違いだった」と述べた。 航空業界については「需要が実質的に干上がり、打撃となっている。米国では空の旅は基本的に止まっている」とした。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」 |