
露西亜のプーチン氏の真意が現れたということか。
領土は返さないが、平和交渉だけは継続しましょうということだが、ロシアの民衆は納得しても日本の民衆は納得しない。
露西亜と日本の両国の国民にとって不信感をもつという不幸なことになるのは避けたいと思うのであるが。
データ
露西亜・スプートニク 2020.3.11
外務省が国家間レベルで行なっている国境画定の公式的な対話は継続することになるだろう。
プーチン氏自身もこれについて言及している。これを求めているのはロシア国境に関する法律だ。国家間での対話の結果を無視することは難しい。
特に、露日の首脳が重ねてきた会談ならなおさらだ。このように、南クリルの運命というコンテクストで、露日間の平和条約交渉の可能性は保たれることになる。
憲法改正が交渉の中身に影響するのか、ということはまた別の問題である。
これら交渉は、単なる国境線の協議にすぎないかもしれず、実りある結果が期待できるかというと、以前と同じく、可能性は薄い。
ともかくも、交渉は続いていく。
ロシアにとって日本との交渉は、ロシアを世界から孤立させようとしている動きに対する抑制のデモンストレーションであり、日米安全保障条約を南クリルに適用させないという問題を協議することによって、米国を動揺させたいという試みである。
また、日本としても、露中の戦略的パートナーシップに水をさす露日接近のパースペクティブを見せることで、中国を刺激することに関心があるのだろう。
