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焦点:米医療機関、新型ウイルス「流行不可避」でも備え不十分 [2020年02月29日(Sat)]
アメリカでは、インフルエンザで死者が1万4000人を超えているという。アメリカは国民の皆保険制度がないため、無保険者が4,000万人以上いるので、病院に行けず、なくなっているという。

中国の死者よりかなり多い点に注目したい。アメリカで新型コロナウイルスが広がると、病院に行けない人や検査を受けられない人が増加し、死者がさらに増加するかもしれない。

新型コロナウイルスがアメリカで蔓延して死者が増加すると、アメリカ国民の皆保険を訴える民主党のサンダース氏が多くの支持を集めることになるだろう。

データ
Reuters 2020・2・28

[27日 ロイター] - 米国は医療当局が新型コロナウイルスの国内での流行は不可避と警告を発し、予防措置を取るように呼び掛けたが、国民を守るべき医療機関の備えは十分ではないようだ。

新型ウイルスの検査が可能な機関は全米でもほんの一握り程度にすぎず、連邦政府のマスクの備蓄は必要数の10%以下にとどまっている。

政府は予算の確保に動いているが、医療当局の取り組みを支えるにはまだ不十分だ。

さらに政府と感染症対策当局トップの間で事態の深刻さについて見解にずれが生じていることも先行き不透明感が強まる要因となっている。

米疾病対策センター(CDC)は今週初めて新型ウイルスの国内での感染拡大に備えるよう警鐘を鳴らした。

一方、トランプ大統領は26日、米国民の感染リスクは「非常に低い」と発言。新型ウイルスが中国で発生して2カ月以上経過したが、トランプ政権が議会に25億ドル(約2720億円)の予算措置を求めたのは今週に入ってからだ。

政府の対応を巡っては、感染者の入国阻止に集中しすぎて国内の備えが後回しになり、貴重な数週間を無駄にしたとの批判が出ている。

シンクタンク「世界開発センター」の上級研究員、ジェレミー・コニンディク氏は「現実的なリスクが1カ月間続いているが、こうした準備が発動する兆しが表面化したのはこの数日になってからだ」と指摘。「由々しき問題だ」とした。

<少ない検査数>


米当局の26日の発表によると新型ウイルスの米国の感染者数は60人。しかし検査を受けられる人が非常に限られているため実際の数字は分からないと専門家も認めている。

米当局のこれまでの対応は海外への渡航歴のある感染者への検査にほぼ限定されており、23日までに検査を終えたかもしくは検査中の人数は500人弱。

米衛生試験協会(APHL)は26日、国内で新型ウイルスの検査が可能な地方自治体の医療機関はわずか7カ所と明らかにした。

CDCが3週間前に供給を開始した新型ウイルス検査キットは、一部の機関で不正確な結果が出たため米食品医薬品局(FDA)の再検査と承認が必要となり、地方自治体の機関の多くは検査ができないでいるという。

APHLのスコット・ベッカー最高責任者はロイターの取材に、CDCとFDAが対応に当たっており、来週末までに40カ所以上の機関で検査が可能になるとの見通しを示した。

一方、CDCは国内の検査のほとんどを引き受け、負担が集中している。

医療当局者によると、検査結果の判明までに通常24−48時間掛かり、その間は検査を受けた人が感染を広げる可能性がある。
Posted by ゆう東洋医学研究所 at 19:42 | 天国と地獄 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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