ヨーロッパ崩壊、ドル暴落、ロシアの君臨 サクソバンクが2020年の「ショッキング予測」を発表 [2020年01月03日(Fri)]
新年早々のアメリカの株価は高値更新し、300ドル強の値上げにて始まったが、サクソバンクの予測とは異なる反応である。
さて、2020年はどのように推移するであろうか。東京オリンピックまでは上昇するか、高めを維持する可能性があるが、問題はその後である。 北朝鮮とイランの動静は険悪の方向に向かっている。 イランの出方によっては、アラブの世界は非常に難しい局面になる。 おそらくはトランプ氏のイランの司令官暗殺指令は、北朝鮮の金氏に対する回答のつもりかもしれない。北朝鮮がどう受け止めるかである。 データ 露西亜・スプートニク2020年01月02日 21:50 デンマークのサクソバンクは毎年末、全世界にとってショッキングな予測を用意する。 金融市場に深刻な打撃を与えうるが、起こる可能性が低く十分に評価されていない出来事の予測である。 2020年まで残すところ1ヶ月となった今、同銀行のチーフエコノミストであるスティン・ヤコブセン氏らは、EUからさらにもう一ヶ国が離脱したらどうなるか、アメリカ大統領が女性になったらどうなるか、ドルが暴落し、世界にもうひとつの主要通貨が登場したらどうなるかを予測した。 女性大統領 2021年の主要な出来事のひとつになると約束されているのが11月に行われる米国大統領選挙だ。デンマークのサクソバンクの専門家はここにサプライズが起こる素地があるという。 マイケル・ブルームバーグ氏、米大統領選挙に出馬表明 専門家によると、共和党のトランプ氏は大統領の座を守れないのみならず、民主党の候補に2000万票の差を付けて追い抜かれるという。 そして、その民主党の候補になるのは、元副大統領のジョー・バイデン氏ではなく、経済学の教授であるエリザベス・ウォーレン氏だという。 成功すれば、彼女は4年前にヒラリー・クリントン氏ができなかったことを成し遂げることになる。つまり、アメリカ初の女性大統領になるのだ。 ウォーレン氏に味方するのは、彼女に明確なプログラムがあるということだ。昨年の議会の中間選挙で民主党に最も足りなかったものだ。 中間選挙での民主党の主要な論拠はトランプへの嫌悪だったと、ヤコブセン氏は指摘する。 ところが、医療無償化やアメリカ人の多くにとって手の届かない保険の廃止などを訴えるウォーレン氏は、多くのミレニアル世代(千年紀の変わり目に社会人になった人々)や主婦層に指示されている。 この人たちはトランプ大統領支持者に、特にウォールストリートの銀行員に対抗する人たちである。 ドルに代わるアジア通貨 アジアでも波乱が起こるだろう。貿易戦争に疲れた中国が地域各国を集めて、「アジア借用権(Asian Draw Right もしくはADR)」と呼ばれる新しい準備通貨を作る。 常に欧米の制裁下に置かれているイラン、ロシア、アジアの消費者への依存が増しているOPEC(石油輸出国機構)各国が迅速にこの通貨での決済に移行するだろう。 |