ロシア政府の見解をラブロフ外相が表明したことになる。
アメリカとイランの緊張緩和に向けてのけん制である。
アメリカはイランが核兵器を保持し弾道ミサイルが完成する前にたたきたいという欲望に駆られている節がある。
北朝鮮のように核武装し弾道ミサイルを所有すると、アメリカの従来のような強権的な方策が通用しなくなるということであろう。
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スプートニク 2019年07月10日 00:01短縮 URL 0 51
ロシアのラブロフ外相は核合意で決められた3.67%を上回るレベルでのウラン濃縮に着手するというイランの決定は核合意(正式名称:包括的共同行動計画)の範疇であり、核不拡散条約や国際原子力機関(IAEA)の保障措置協定、またこれに付帯するプロトコルにも違反してはいないという見解を表した。
ラブロフ外相は「状況の先鋭化はパラドックス的だ。米国は自分で核合意を離脱し、核合意お承認した国連安保理の決議を遂行しないでおきながら、イランに後ろ指を指している」と語った。
イラン外務省のアラグチ次官
イラン、核合意からの完全離脱も
7月8日、イランは核合意で決められていた3.67%を上回るレベルでのウラン濃縮に着手したことが明らかになった。
イラン原子力庁のベフルーズ・カマルヴァンディ報道官は、イラン核合意で定めた義務に応じた場合、イランは最高で20%までの濃縮レベルを引き上げることが可能であるものの、そこまでの必要性はないと語っている。
イランは、今回の措置は米国の核合意違反および米国による対イラン制裁の発動、またJCPOAの残りのメンバー(ドイツ、フランス、英国、中国、ロシア)が問題を適切に解決できないことに関連していると指摘している。
イランは、これらの5カ国はイランの利益を守るという約束を60日以内に履行する必要があるとし、米国の行動から生じた問題を解決することができれば、停止した義務の履行を再開すると約束した。