元米国防長官、世界における核安全保障の危機を警告 [2019年06月07日(Fri)]
中国の台頭が、米ロの軍事バランスに亀裂を生じさせている。中国の経済力の成長性、そして軍事力の強化がアメリカの覇権に暗雲となってきているという事態である。
中国の軍事力の強化は、核開発に伴い弾道ミサイルなどを制御する人工衛星等の、宇宙を支配するという構想の元に進められており、宇宙の覇権が戦争をコントロールするということを示している。 現代の戦争は、そのほとんどが、人工衛星など宇宙を飛び交う電子機器によって制御されるという時代に入っている。 核兵器の使用も、そのコントロール下にあることを忘れてはならない。 データ スプートニク日本 2019年06月04日 22:52 核の惨禍の防止に関する国際ルクセンブルク・フォーラムの専門家たちは、世界の戦略的安定性と核安全保障は、同分野で最初の国際条約が締結されてから半世紀の間で最悪の危機に直面しつつあると考えている。 元米国防長官ウィリアム・ペリー氏は、トランプ政権にとっての新たな規範は新しい条約について一切交渉しないことと、存在していた条約から体系的に離脱することであり、これは権力に就いた時にすでに実行されたと指摘した。 ペリー氏は、トランプ氏は約50年にわたって露米関係に存在していた規則に背いているとの見方を示している。 ペリー氏は、1972年に合意に達した第一次戦略兵器制限交渉(SALT I)から2011年に発効した新戦略兵器削減条約(新START)まで、「米国やロシアの各政権は、二国間条約によって核軍拡競争の危険性を制限しようとしていた...」と述べた。 |