戦前の日本は、アメリカのルーズベルトによる経済制裁で、石油を止められるなど貿易できなくなり、アメリカの真珠湾に先制攻撃を仕掛けて日米戦争ー大東亜戦争が引き起こされた。
当時の日本はアメリカ本土を攻撃する能力がなかったが、北朝鮮は原爆とミサイルを保持しアメリカ本土を攻撃することができるというところが大きな違いである。
また、当時の日本はドイツ、イタリアと同盟を結んでいたが、ドイツから日本に石油の供給ができる体制ではなかった。その意味では3国同盟は意味をなさなかった。
北朝鮮は、中国、ロシアからの石油の調達ができること、貿易もできることが当時の日本と全く状況が異なる。
また、北朝鮮は自国で石油生産を200万バレル程度は可能であるというところも見落としてはならない。
歴史を紐とき、経済制裁の効力などを考えながら国際情勢を見てみることも一興であろう。
データ
アメリカ/CNN 2018・12・17 北朝鮮、米国の制裁を非難
ワシントン(CNN) 北朝鮮は朝鮮中央通信(KCNA)を通して、米国による追加制裁が米朝関係を昨年の状態まで後退させ、朝鮮半島の非核化を「永遠に阻む」恐れがあると主張した。
KCNAが北朝鮮外務省の米国研究所幹部の談話として18日までに伝えた。
米財務省は先週、北朝鮮で人権侵害や検閲が続いていることを理由に、北朝鮮高官3人への制裁を発表していた。
談話は、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の「平和に向けた確固たる意志」を称賛する一方、米国が北朝鮮への「悪意ある敵対行為」を続けることはこうした動きに反し、「衝撃と屈辱」を感じさせると非難した。
そのうえで、米国による「最大限の圧力」政策が北朝鮮には効かないことを、米国は「取り返しがつかなくなる前に」認めるべきだと主張した。
先週の制裁に対しては、米国が「架空の人権問題」で挑発していると反発を示し、米国は「あらゆる口実をでっち上げて」制裁を発動していると批判した。