世界的な天候異常でヨーロッパ等でも40度を超す酷暑が発生している。そして、各地で地震や火山の噴火などがおきている。アメリカのカルフォルニア州の山火事もすざまじい。
天候異変で影響が出るのが、穀物の栽培である。そして自給率の問題である。日本の穀物の自給率は50%を切っている。
中國、ロシア、アメリカなどでは100%以上であり、食糧危機と言われていた北朝鮮でも80%前後の自給率である。
これから天候異変がどのようになっていくかは推定が難しいが、最悪の事態に備えるリスク管理の視点からすれば、日本は穀物の自給率を100%にする政策を強力に進めるべきである。
日本は雨量の多い国であるから、干ばつのリスクは回避できると思われるので、自給率を高め1億2500万人を自国で食わせることができる体制を作るべきである。
英ケンブリッジ大学と米フロリダ大学の学者らは、メキシコで栄えたマヤ文明が滅亡した原因を明らかにした。Discover Magazineが伝えた。
スプートニク日本 2018年08月06日
「マヤ先住民の文化を滅ぼしたのは、長期にわたる干ばつで、この干ばつにより地域の平均降水量は50〜70%減少し、湿度は7%下がった。
最も深刻な干ばつは950年頃に始まり、マヤ文明滅亡の時期と一致している」という。
学者らは、ユカタン半島中央部に位置するチチャンカナブ湖の堆積岩の水を分析した。
水が蒸発する際に同位体組成は少し変化するため、堆積した石膏に関連する水の同位体レベルを変化させたり、「堆積された」湖の水の同位体レベルを比較することによって、8世紀から9世紀初期に発生した気候変動の様相を復元することができた。
ちょうどこの時期、ユカタン半島を恐ろしい干ばつが襲い、先住民は自らの土地から離れなければならなかった。
Discover Magazineは「食べるために主に穀物を育てていた民族にとって、気候変動は(死刑)判決となった。この時期、人口はほぼ90%減少した」と伝えている。
都市の貯水池や運河の複雑なシステムでさえ、マヤを救うことはできなかったという。
学者らによると、これまでの発掘調査で、マヤ文明の滅亡が内紛と関連していたことが示された。これは貯水池をめぐる争いだった可能性もある。
マヤ文明は250年から800年まで存在した。石の建造物やピラミッド、寺院などがつくられ、世界中で知られている今もメキシコや中米の別の国に、マヤ族の子孫が住んでいる。