(アメリカの)ナウアート報道官は「この上なく事実とかけ離れている。米国の対北朝鮮政策は変わっていない」と言明した。
また「米国は北朝鮮の非核化にコミットしており、ポンペオ国務長官はシンガポールで行われた米朝首脳会談での合意事項を実行に移すため北朝鮮指導部との協議を続けることを心待ちにしている」と述べた。
北朝鮮の非核化を巡り、ポンペオ米国務長官は米朝首脳会談前、トランプ大統領は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID、complete, verifiable and irreversibledenuclearization)」以外は受け入れないと述べていた。
データ
ロイター電2018・7.5
付記
リビアのカダフイ氏が虐殺された後、リビア国としてまとまっていた国家が分裂し現在もなお国内の内戦が収束していないという悲惨な事態を、北朝鮮は知っているから、核という鎧を外させるには、相当の努力がいるだろう。
北朝鮮は、リビアと違って、バックにロシアと中国という巨大軍事国家と友好関係にあり、中国とは血の友誼-軍事同盟を確認している。
非核化という原則論を、具体論として実行していくには障害が多いが、平和へ舵を切ったのであるからそれを乗り越えていかねばならないであろう。