訪問看護は一人で利用者宅に行くリスクがあり、専門家は「安全対策が必要」と指摘。協会は予防策や対応をまとめた本を作るなど取り組みを進める。
アンケートには看護師1万1160人の約30%が回答。それによれば精神的な言葉による暴力が一番多く、殴られるなど身体的暴力を受けた場合、その97%が管理者や同僚に相談していた。
またアダルトビデオを流されたり、体を触られるなどの性的な嫌がらせも報告されている。
訪問看護は通常1人で利用者を訪ねるため、ハラスメントから自衛するのは難しい。
「全国訪問看護事業協会」は調査結果を基に、予防策、対応をまとめた本作りなどの対策を講じる。
訪問看護のトラブルの実態調査実施が決められたのは昨年秋。全国訪問看護事業協会が実態把握を把握し、これを基に手引書やガイドラインを作ることを目的としたもの。
これに先立って2015年から2016年にかけて神戸看護大のグループが兵庫県内で行った調査でも約半数が「暴力を受けたことがある」と回答していた。
このことから全国でも同様の例があるとの疑いがもたれていたが、その予測が今回の調査で当たっていたことが明らかになった。
ロシア スプートニク日本 2018.6.23
付記
昨日、朝日新聞でも報じていたが、取り扱いは小さく、下の方に少し載せているという程度であった。もっと大々的に報道してもらいたい。
本件は、訪問看護の調査であるが、ヘルパー派遣の訪問介護、自宅に定期的に訪問するケアマネージャーなども、パワハラ、セクハラを受けている実態がある。
パワハラはその家族から暴言’(めちゃくちゃの要求等)を受けるというのが最も多く、あとは独居の男性からセクハラをうけるというケースが多い。
特に、妻に先立たれた独居の老人は、女性ヘルパーやケアマネージャーにすり寄りセクハラに及ぶというケースが多い。
対策としては、男性ケアマネに交代とか、年配のケアマネに交代とかしているが、この介護の分野でのパワハラ、セクハラ対策も必要である。