ワシントン(CNN) ポンペオ米国務長官は5月31日、ニューヨークで記者会見し、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の間の首脳会談が6月12日に開催されるかどうかは依然不透明との認識を示した。
金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と2回にわたり会談した後に述べた。
ポンペオ氏は記者団に、米朝首脳会談の成功に向けて双方で進展があったと説明。首脳会談成功の「条件設定という意味では過去72時間で本当の進展があった」としつつも、「まだ多くの仕事が残っている」と付け加えた。
ポンペオ氏はさらに、南北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)とシンガポールでも米派遣団が北朝鮮側と協議していることに言及。
「こうした会談を通じて正しい方向に向かっているものと確信している」と述べた。
そのうえで、米朝両国は「重大な時期」にあるとし、「この機会をみすみす逃すことは悲劇に他ならない」との認識を示した。
北朝鮮指導部については、「これまで無かったような戦略的転換を考えている」との見方を示しつつも、障壁が現れても全く意外ではないとも述べた。
データ
アメリカCNN 2018.6.1
付記
9日に中国 青島で習近平、プーチン、金正恩の首脳会談が開かれるとの情報が香港筋から伝わっている。
北朝鮮の金王朝の創設には、当時ソビエトのスターリンが関わり、中国の周恩来が中国義勇軍を派遣してアメリカ軍と対峙し、多くの戦死者を出している。
アメリカ・マッカーサ―が中国に原爆投下を主張して、解任されたいきさつもある。
北朝鮮の交渉は、かなりの粘り腰であろう。
北朝鮮としてはリビアの元首カダフイ―が暗殺された経緯が脳裏に焼き付いているから、アメリカを信用していないのであろう。
しかし、この交渉はまとめねばならない。
アメリカの副大統領が、北朝鮮はリビアのようになると語っているが。