多様な進路先 [2025年10月30日(Thu)]
プリズムでは、この時期、懇談会を行っています。 お母さんたちが、気になっていることを話したり、情報交換をしたりします。
グループによって、テーマは変わってくるのですが、今年は、進学の話や、就労について、自分自身の特性を告知する時期などが主なテーマとなりました。
保護者の方と話していると、「あぁ、その情報は偏っているな」と思うことがしばしばあります。
例えば、「療育手帳を持っていない子が支援学級に進むと、普通高校に行けない。みんな通信制サポート高校に入る」と思っている方に時々会うのですが、そんなことはありません。 普通高校に入学した子はたくさんいます。
中学校の支援学級にいる子は、みんな高等支援学校を目指す。と思っている方もいます。 そんなこともありません。 支援学校に進む子もいれば、普通高校に進む子もいます。
不登校の子がすべてサポート校に行くわけでもありません。 自分の学力に丁度いい高校や、やりたい学科に進んだ子は、高校生活を謳歌しています。 しかも「ときどき休んでもいい」という、心の余裕が、本人にもご家族にもあるため、休むことへの罪悪感が少なく、その点は強いな。と思います。
宮城県内の高等学校の数は、 国立が1校(2分校) 公立が70校(5分校) 私立が19校あります。(2025年10月現在)
そのほかに、通信制高校、通信制サポート校、高等専修学校、技能連携校もあります。
特別支援学校や高等支援学校は、原則として療育手帳が必要です。 ただ、療育手帳を持っていても、普通高校に進学した例もあります。
大事なのは、入学することではなく、学校生活についていけるか。そこにその子の居場所を作ることができるか、多くの子は通える範囲だったとしても、その子がこの満員電車・バスを使えるか、毎日通うことが可能か。などです。 選べる進路先はたくさんあっても、本人の思い描く高校生活が送れる学校を選ぶとなるとぎゅっと絞られます。 とはいえ、知らないだけで、実はこんな進路先もあるんだよ!!という場合もあり、今年も後藤が知らなかった「行けそうな学校」の情報を聞くことができました。
今年も、懇談会にたくさんのご参加、ありがとうございました。 11月からは面談が始まります。ここでも、お子さんの話をたくさん伺いたいと思います。

まほろ
|
Posted by
サポートネット
at 12:57
「小さな声の大事な言葉」 [2025年10月28日(Tue)]
小さな声の大事な言葉
「ときわグリーン」 少し前のことですが、ある日のセッションで色水遊びに取り組んでいた時のことです。 担当しているブラウン君に赤、青、黄色などのサインペンで色を染み込ませたシートを提示しながら、「今日は、混ぜ色を作ります。作ってみたい色はあるかな?」と問いかけた所、すかさず「ときわグリーン」という元気な答えが返ってきました。 そばでセッションを見ているブラウン君のママ、そして私も「はて?」「ときわグリーン??」となりましたが、ブラウン君ママがすばやくスマートフォンで検索して、「ときわグリーン」の正体が判明しました。 それは、東北新幹線E5系「はやぶさ」の車体上部の色だったのです。新幹線大好きなブラウン君がここまで詳しかったことにおどろき、感動でした。 目の前のブラウン君は早く「ときわグリーン」を作りたくて、手順を進めようとしています。 水と青や黄色のシートの枚数を調整し、それはそれはきれいな「ときわグリーン」ができました。
「にじっこにすみたいなー」 ある日の遊びの時間、一緒にホワイト君とプラレールを組み立てていた時のことです。 ホワイト君が「にじっこにすみたいなー」と言い出しました。 「えー、そうなの?どうして?」と聞くと「だって、にじっこにはこんなにたくさんのプラレールがあるんだもん。」と言います。 虹っ子の子どもたちに大人気のプラレールですが、虹っ子に住んでまでやりたいといった子に私は初めて出会いました。 好きな事があるのはとっても良いこと!ホワイト君はじめ虹っ子の子どもたちが心地よく遊べるように私もがんばるねーという気持ちにさせてもらいました。
「スーパー手」 またまた遊びの時間のお話です。 最近のパープル君は「スーパーマリオ ストライクエアホッケー」というボードゲームがお気に入りの様子です。三角や星型の「パック」という平たいコマ?を大小2種類の「アタッカー」で撃ち合うゲームです。 やり始めたばかりの頃は、お互い互角に戦っていたのですが、パープル君は自分に有利な?ルールを次々提案し、「勝ちたい!」という気持ちを前面に出すようになってきました。 ある日、パープル君は自分の「アタッカー」を操作する手を「スーパー手」と宣言。 私は「スーパー手」という表現がおかしくて点が入れられる度に「スーパー手にやられたー」「恐るべしスーパー手」と悔しがると、ますますパープル君は自信満々の表情になっていきます。 よーし、今度から私は「キラキラ手」として戦うぞーという新たな気持ちにさせてくれるスーパー手!
これから二人ともどう進化していくか楽しみです。

白石
|
Posted by
サポートネット
at 14:52
セミナーの受付けを終了いたします。 [2025年10月22日(Wed)]
2025年度第2回自閉症・発達障害児者支援セミナーの受付が定員に達したため、終了いたします。 たくさんの申し込みをいただき、ありがとうございました。

日時:2025年11月16日(日) 場所:エル・ソーラ仙台 大研修室 (仙台市青葉区中央1丁目3番の1 アエル28階) 時間:10:00〜12:00(開場9:30)
参加を申し込まれた皆さま、当日お待ちしております。
※お申し込みされていない方の当日参加はできませんので、ご了承願います。
あかま
|
Posted by
サポートネット
at 11:27
myランドルト環 [2025年10月21日(Tue)]
虹っ子の保護者さんと話していると、 最近、話題に上がってくるのは「就学時健康診断」についてです。
就学時健診のやり方も学校によって様々で、 親子一緒に移動するところもあれば、 子どもたちだけで移動するところもあり。 中には、6年生が手伝ってくれる学校もあるようです。
私も、我が子の就学時健診を2度経験しましたが、 第一子の健診から3年後の第2子の健診の時、 3年前に比べて、健診の流れがスムーズになっている気がしました。 先生方も色々と工夫を凝らしているんだろうなぁ、と感服したのを覚えています。
そして今年、年長さんの保護者さんとお話しする中で、 以前虹っ子に通ってくれていたミーさんと、 就学時健診に向けて視力検査の練習をした日々を思い返しました。
まず、ミーさんは視力検査の意味を理解できるだろうか、 ランドルト環が出てきたら、その場にとどまらずに ズンズンとランドルト環に向かって歩き出すのではないか、 という、保護者さんの見解を共有しました。
はじめは、ランドルト環の穴が開いている部分に色をつけ、 どっちに色がついている?という聞き方で試してみましたが ミーさんは、色がついている方向を指さすのではなく 「ここ」と、色のついた部分に直接、指をさしたため、作戦変更。
保護者さんが、 ミーさんにもランドルト環を持ってもらい、 検査者が動かした方向に自分も動かすことができれば 見えているということになるのでは?と考えてくださいました。
そこからは、ランドルト環を用意して @ランドルト環の向きを変える A距離を離して行う Bランドルト環の大きさを変える C片目を押さえて行う と、本番のイメージに近づけられるよう段階的に進めていきました。
学校にも相談し、了承を頂けたことで ミーさんは無事、視力検査ができた様でした。
「できる」「できない」だけではなく、 「どうしたらできるかな?」を考えることで 様々な可能性が見いだせるのだな、と 改めて感じたミーさんとの視力検査練習でした

けい
|
Posted by
サポートネット
at 17:22
思春期は難しい [2025年10月18日(Sat)]
みみっち君は、たまごっちが大好きです。 お守りのように、たまごっちを持ち歩いていて、時々見せてくれます。
そんなある日、セッション中にカバンのたまごっちから「ピー ピー ピー」と音がします。 みみ「たまごっちが死んだ!!」 後藤「そうかぁ。でも、今セッション中だからたまごっちは出さないよね」 みみ「わかった」
しかし、このピーピーが長い。 周りの友だちも聞こえているのだろうけど、特に反応せず。 1分くらい鳴っていたでしょうか・・・ちがう音が聞こえてきて・・・・
みみ「今、たまごっちが天に昇っていってる・・・」と。
その時に、あのピーピー音に気付いて、お世話していたら、死ななくてすんだのか・・・・。と知りました。 みみっち君が「死んだ!」と言っていたので、それを鵜呑みにしたのですが、あれは瀕死の音だったのですね。 私の無知のせいで、死なせてしまった。。。。と申し訳ない気持ちになりました。
にしても、少し前の彼だったら、静止を振り切ってでもたまごっちを触っていたと思うし、音が変わった時も、天に召される姿はすごく見たかっただろうなぁ。 ちゃんと我慢したと思うと、そこは褒めポイントだと思いました。
そのことを、帰りにお母さんに話していたところ みみ「今回も思春期だった。育てるの難しいのはやっぱり思春期なんだよね」っと。
あと数年で、彼も思春期に入ります。 その時に、たまごっちを想いながら『思春期』の難しさを実感するのでしょうか。 数十年ぶりに、私もたまごっちを育ててみたくなりました。

まほろ
|
Posted by
サポートネット
at 17:03
マグマの実験 [2025年10月16日(Thu)]
Posted by
サポートネット
at 17:18
仙台冠ロータリークラブ様からの温かいご支援 [2025年10月15日(Wed)]
このたび、仙台冠ロータリークラブ様より、「子どもたちに安心安全を」ということで、防犯カメラとテーブルとイスの寄贈をしていただきました。
グループセッションやおしゃべりサロンで活用してきた2階のテーブルは、1枚板のとてもしっかりした机だったものの、表面がでこぼこしていたことや、机のふちがささくれている部分があり、少し心配な点がありました。 また、10年以上使った椅子は、座面に穴が開いてしまい、座布団で隠して使っていました。座面の高さは大人にはちょうど良くても、未就学や低学年の子たちには合わないため、座布団や足置きの工夫が必要でした。

新しいテーブルは、角のない丸みをおびたもので、椅子も高さを変えられたり、足置きがあったりと、未就学から成人まで利用するのにとても使い勝手が良い椅子となりました。座面もふかふかでとても座り心地が良くなりました。
また、利用者の皆さまがより安心して過ごせる環境を整えるため、1階の療育室と、2階の療育室に防犯カメラを設置いたしました。

これは「見張るため」ではなく、「みんなを守るため」の取り組みです。
虐待や不適切な対応の未然防止、そして万が一のトラブル時の事実確認を可能にすることができます。 福祉の現場では、利用者の尊厳と安全を守ることが何よりも大切です。防犯カメラの導入により、職員一人ひとりがより意識を高め、誠実な支援を継続できる環境づくりを目指しています。
仙台冠ロータリークラブ様、本当にありがとうございます。 これからも、利用者さん、ご家族、そして地域の皆さんにとって「ここに来てよかった」と思っていただけるような場所づくりを続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
|
Posted by
サポートネット
at 14:04
不審者対応訓練を行いました [2025年10月14日(Tue)]
先日、虹っ子に通う子どもたちと一緒に 不審者対応の避難訓練を行いました。
今回は、サポートネットに防犯カメラ等をご支援くださった 仙台冠ロータリークラブの皆さまにも立ち会っていただきました。



地震や火災の避難訓練とは違い、不審者対応訓練では、 いかに子どもたちを怖がらせないか、ということに気をつけながら行いました。
1階療育室でいつものようにセッションに取り組んでいた子どもたちですが、 合図の掛け声とともに、さりげなく2階に誘導しました。 2階に移動する際には不審者に子どもの声が聞こえないよう、 事前に「階段はそーっとそーっとのぼるよ。」とお約束。
2階の部屋に入ってからもセッションの続きを行い、 子どもたちは、なんだか今日は特別な活動だなぁ!といった様子で 特に混乱することなく、避難訓練を終えることができました。
虹っ子では毎年、子どもたち、保護者の皆様と一緒に避難訓練を実施しています。 実際に子どもたちの動きを見ながら訓練することで気づくことがあり、 大変、有意義な訓練を行うことができています。 ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
けい
|
Posted by
サポートネット
at 10:29
10月のおしゃべりサロンのご案内 [2025年10月01日(Wed)]
Posted by
サポートネット
at 17:32