見ればわかるよ [2017年11月25日(Sat)]
今週の虹っ子放課後デイでは、iPadを使用して、マトリックスの課題にトライしました。 マトリックスとはこんなものです。
タテ軸と横軸に対応したものをあてはめていくものです。 視覚認知能力を鍛えることができるそうです。 算数のスキルのひとつに値するものですが、いろいろな問題があるので子供たちも身構えずに取り組むことができました。
始める前に 「今日はマトリックスをやるよ」 と伝えたところ、 「それなに?」 という反応が。 まったくその通りです。 「えっとね、これはね」 説明しようとするとまわりくどい感じになり…
「まあまあ、これを見てごらん」 「あー、そういうことね」
子供たちは見ただけでやりかたを理解し、誰もがすぐにクリアしていました。
わかりやすく作られているので、一目見ればわかるこのアプリ。 まさに『百聞は一見に如かず』です。 つい大人は言って聞かせようとしてしまうのですが、このアプリに関しては、言葉での説明は不要でした。
「説明」というものは、ときに子供たちのパフォーマンスを下げてしまうことがあります。 「見せてくれればわかるのに、話すだけでわからせようとするのが無理なんだよ」 なんて、ズバッと的を得た指摘を子供たちから聞くことがあります。 私たち大人が反省させられる場面のひとつです。
まったくその通りです。 これは視覚優位な特性を持つ子供だから特別ということでなく、全てのことに通じると思います。 見ることで理解し、頭の中で次にやるべきことの組み立てができれば、すんなり動ける。主体的に動ければミスは減らせるし、手出しされることも減る。イライラもない。
今回のマトリックスで、見ただけで分かって取り組み始めた子供たちのほとんどが、スタッフが 「終わりにしてもいいよ」 と言っても 「もっとやる」 と言って、黙々と取り組んでいました。
『百聞は一見に如かず』を忘れずに、子供たちのパフォーマンスを下げることなく、今後も支援をしていきたいと改めて思った1週間でした。
クローバー
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今日のおしゃべりサロン「ふわり」 [2017年11月17日(Fri)]
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ありがとうメモ [2017年11月17日(Fri)]
現在、新拠点移転準備の真っ最中です。
中学生と 「新しいところ、どんなところかなぁ♪楽しみだねぇ!!」 と会話をしている時のこと。
井上先生「ハヤブサ君の家、いつ建てたの?すごくきれいだよね?」 ハヤブサ「え?なんで俺の家知ってるの?」 井上先生「送迎行ってたからだよ」 ハヤブサ「来たことあった?」 福田先生「私もある!ハヤブサ君の家キレイだよねぇ♪」 ハヤブサ「なんで?みんな知ってるの?」 まほろ「私もあるー!忘れ物届けに行った♪」 ハヤブサ「そんなことないでしょ!!」 まほろ「あるある。家近いもんね♪キレイだよねぇぇ」
そんな会話がありました。
その後も「忘れ物届けてもらってなんかいないよ」というハヤブサ君。 来週でも構わないような忘れものであれば「預かっておきますので」となりますが、ハヤブサ君が忘れていったものは制服。 制服が無ければ、翌日の登校に支障が出ます。 後藤が近所に住んでいるということもあり、お届けしたことがありました。
そんな会話をした日の夜のこと。
子供たちが全員帰り、片付けをしていると・・・・ん?制服。 ハヤブサ君の制服でした。 ご自宅に連絡し、帰る時に気付かなかったことを詫びつつ、お家にお届けしたところ・・・。
「忘れ物届けてもらってなんかいないよ」 と言った直後の私の訪問にドキドキしたのでしょう。
玄関に出てくる様子はありません。 その代わりに、お手紙をいただきました。
《制服を届けていただき大変にありがとうございます?》
照れくさい気持ちが表れていて、とても嬉しく思いました。 お母さんより、ハヤブサ君が学校で育てた大きな大きなサツマイモの天ぷらもいただき、それもとても嬉しかったです。
ハヤブサ君、会話はできるのですが、あらたまっての挨拶だったり、店員さんとの会話だったりと、苦手な場面があります。 そんな中、こうやって紙に書いて伝えることができるのであるなら充分伝わる。 このメモは宝物のひとつにしようと思いました。
まほろ
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at 13:02
ひっくり返し名人になろう [2017年11月07日(Tue)]
あっという間に11月になりました。 日が暮れるのも早くなり、タイムカードを押して外に出ると「真っ暗!」「寒い!」という子供たちの声が聞こえてきます。
今週の放課後等デイ虹っ子の設定課題はひっくり返し名人になろうパート2。 手のひらサイズの紅白コインを使って様々なゲームをしています。
子供たちが最もエキサイトするのが対戦ゲーム。 向かい合って中央に置かれたコインをすべて自分の色にしていきます。
子供たちからルールのアイディアも飛び出します。 「よーいはじめ、って言われるまで手は上にあげようよ」 「使わない方の手は後ろにしておいた方がいいんじゃない?」
勝負に勝ちたいという想いとルールは分かりやすく公平にという気持ちがよく伝わってきます。 この紅白コインを使って他にどんな遊びやゲームができるか職員間で話し合ったり、子供たちに考えてもらったりしていますが、素材(教材)がシンプルであればあるほど幅が広がって行くようです。
教材作りのポイントはこのようなところにも隠されているのですね。
さて、先週から新たに加わったプラレールのおもちゃ。 「面白そうなおもちゃがある!」と年齢を問わず子供たちの注目の的です。
初めてお目見えした日のこと。早速遊び始めたドミノくん。でもまだ新しいためパーツに貼るシールが全部貼られていません。
このシールはどこに貼るんだ?と職員が説明書を片手にしていると、その様子に気が付いたお兄さんの東西線くん。 「ぼく、こういうの得意ですよ。」 それではお願いしますっと東西線くんにおまかせすると、その間ドミノくんは東西線くんの手元をじっと見ていながら完成を待っていました。
やりとりを見ていて名乗りをあげてくれた東西線くん、あそびが中断となってしまっても待っていられたドミノくん。 それぞれに素敵です。 普段一緒に遊ぶ機会は少ない二人ですが、それぞれを認め合い安心して過ごすあたたかい雰囲気に包まれていました。
うさこ
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at 13:13
個別だから話せることがある [2017年11月04日(Sat)]
中高生と話をしていると、なるほどなぁ・・・と思うことが多くあります。
進路変更についての会話の中で 「一度決めた道を変えるのは、負けた気がする」
学校であった話の中で 「グランドマジョリティー(多数派)の考え方、まじ疲れる」
友達に言われた言葉でムカついたという話の中で 「言葉で会話して欲しいよね。“さっする”“さっしろ”何それってかんじ」
なるほどなぁ・・・。 友達とのトラブルが無い子ほど、冷静に人のことを観察していて、このような愚痴がでてきます。
グル―プに所属している子は、こうやって、個別に話している時の方がよくしゃべります。 その子が話したい内容、興味のある内容に特化して1対1で話すことができるからだと思います。 個別療育の子よりも、グループに入っている子の方が「しゃべりたかったんだなぁ」と思うことが多いです。 個別の子は「いつでも話せると思っている」ため、この日に話す!と決めてきていないという実態もあると思います。 (もちろん、何を話すか必ず決めてきている子もいます)
そして、中高生になればなるほど 「個別も結構大事なんだよなぁ。でもグループ休みたくないんだよなぁ・・・・」
と嬉しいことを言ってくれます。 ちなみにグループを休んだ時に、振替セッションとして個別セッションになることがあります。
ここ最近では、小学生でも 「個別の時にはゆっくり話を聞いて欲しい」 という子もいて、中高生と同じようなプリズムの使い方ができていると感じています。
何気ない会話の方が、深刻になる前に気付く事が多く、
個別の時にそれに気付いて良かったね。ということもあります。
例えば、
中学生男子 「女性を触るのは絶対ダメだから、じっと見つめるだけにしている。」 → 「じーっと見つめられるのも嫌だよぉぉ。それは嫌がられる可能性が大きいので、チラ見でお願いします」(そして、一緒にチラ見の練習)
中学生女子 「私だけ彼氏がいない!」 → まほろ「ふーん。学校にどのくらいカップルいるの?」 中学生「5,6組」 まほろ「学年に120人いたとして、それって1割の人だよね。彼氏いない方が多数派じゃない?」 中学生「あ。そうか!たしかに、付き合っている人の方が少数派だ」
表だって、「悩みです」「困ってます」という内容ではないのですが、気づきが無ければ行動の改善もなければ、「彼氏彼女がいない」思いは、時として社会からの孤立の気分になることもあるようで、こういう些細な思いを出せる場が、子供たちには必要なんだと感じています。
かつて 「困っていることがあったら、なんでも言ってと大人は言うけど、子供同士のトラブルに部外者が入って来ることが嫌なんだよね。そもそも大人信じてないし。」 と言われたことがありますが、きっとトラブル解決をするときに納得がいかない経験をしたことがあるんだろうなぁ・・・・と思います。
この場所(この人たち)だったら、話してみようかな。という存在になりたいですし、これからも、「人に言ってよかった」と思える経験を積んで欲しいと思います。
挿絵はデコモジ君のイラストです
まほろ
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at 12:14
11月のおしゃべりサロン [2017年11月01日(Wed)]
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at 09:00