客観視して考える [2019年08月06日(Tue)]
先日、宮城特別支援教育研究会の研修に参加させていただきました。
宮城でも、高等学校の通級指導が始まっているお話を聞き、 「今、小・中で通級指導教室に通っている子達が、安心して継続した支援が続くかもしれない」 「あの時に、この通級指導があったら、プリズム卒業生のあの子も利用していただろうなぁ」 など、色々な気持ちになりました。
それを踏まえて、自己理解が進んでいるプリズム利用の中高生2人に質問。 「学校でこんな支援があったらいいな。とか、ありますか?」
子供達、、、、沈黙。
「聞き方間違えました。自分が少数派ということを、思い知らされることはありますか?」
高「特にない。あ、あれかな。サボれないとき?今日、文化祭の準備の話し合いを3人でするはずが、来たの自分だけ。」 中「あぁ、わかるわかる。こっちも今日サボった人いた。よく休めるなって思う」 ま「なるほど。確かに。でも、休まないあなた達が立派なので、これは支援とかじゃないね」
というきっかけからスクールカーストの話になりました。 本来、スクールカーストがあるということは支援者の立場としては容認することができません。 ですが、学校にいる中で2人とも感じることがあるといいます。 そこで、私がよくあるカーストの図を書きながら、2人の感じるスクールカーストとはどんなものなのかを聞くことにしました。 その図には、陽キャ、普通、陰キャという文字が入りました。
ま「そういえば、2人の学校の居場所ってなに?陽キャ?まじめ?オタク?」 高「オタクでよくね?」 中「真面目かな。多分そうです」 ま「オタクって、陰キャ?こんなに明るいのに?この図で言えば下?」 高「いやー、オタクはオタク。独立してる」 ま「じゃ、この沢山いるカースト下位はなに?普通?」 中「この図がわかりにくい。実際のスクールカーストで下位はこんなにいない。ダイアモンドのような形が理想」
など、独自にスクールカーストの図を作ってみたところ、このような形になりました。
アイドル級とは、陽キャも羨む美貌がありつつ、陽キャではないそうです。 うるさい人は美人でもアイドル級には属さないことと、ある程度の知性が必要とのこと。 そして、2人の意見をまとめると、スクールカーストの柱には、絶対ぶれないオタクが君臨しています。
カースト最上位にも、最下位にも、少数派(発達障害)が入りやすい話になると
中「発達障害ありそうな人って、自分の立場をわきまえてないと思います」 高「あるあるー。それ、そういう言い方しなければ問題ないのに、そう言っちゃう??って思うね」 ま「2人はそこ大丈夫なの?自分を客観視するのは難易度高いですができてます?」 高「わきまえてるよ。敵は作らない方がいいから」 中「たまに理論派と言われます。その程度で済んでいます」 ま「理論派いいじゃん。話がわかりやすい。話で追い込みすぎなければいい」
そのような話にも発展。
最初の、学校にあったらいい支援の話からはかなり離れていきましたが、 なかなか面白い分析。 このくらい、客観視できることと、自分の立ち位置が悪くないところに属してると言える2人はなかなか立派だなぁ。と改めて思いました。
まほろ
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Posted by
サポートネット
at 10:55