小さな声の大きな決意 [2025年11月29日(Sat)]
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「小さな声の大きな決意」
今回は、セッションや遊びの中で感じた子どもたちの決意についてお伝えします。 『きょうりゅうやります』 少し前のことですが、自己主張期真っ只中と思われるカブトムシ君とのセッションの時のことです。 なんとか個別課題を終えて、自立課題へとプログラムを進めようとしていた時に、 カブトムシ君の気持ちはすでに遊びの部屋にまっしぐらのようでした。 スケジュールを示しても中々、気もちが変わらず「あそび、あそび」と連発しています。 こちらも焦る気持ちが膨らんでいきます。 自立課題のトレーの中には、カブトムシ君が好きな恐竜や キャラクターのイラストをつけたペットボトルの蓋のマッチング教材が入っています。 それを提示しながら誘っても、床に寝転んでちらっと見てはくれるものの 「あそび、あそび」と気持ちを切り変えるのに時間がかかりそうでした。 それでももう一度誘おうとした時、なんと「きょうりゅうやります!」とすくっと立ち上がり、椅子に座ったのです。恐竜やキャラクターの向きにも注目して、丁寧にやり終えることができました。 自己主張期真っ只中のなか、よくぞ自分で決意をしてくれたカブトムシ君に 口では言い表せないほどの感動を覚えたのでした。 『まっててね』 これも少し前のことですが、遊びの部屋での出来事。リンゴ君は保育園での行事の練習で少しお疲れ気味のようでした。 いつもは好きな本を「読んで、読んで」と誘ってきたり、さまざまな質問をして会話が弾むのですが、小さなおもちゃを自分の周りに少し並べて、遊ぶわけでもなく寝転んでいました。 でも、そのおもちゃは誰にも触れられたくない気持ちも持っています。 そこへ、セッションが終わったオレンジ君がリンゴ君が並べた小さなおもちゃで遊びたそうにしていました。私が「リンゴ君が使っているから、貸してって聞いてみてからね。」と間に入って声がけしました。 というのも、リンゴ君は自分の使っているおもちゃを貸すのがまだ苦手だと知っていたからです。 オレンジ君がつい、黙っておもちゃに手を伸ばそうとした瞬間、「あっ、リンゴ君、オレンジ君に向かっていくかも?」と感じ、私は二人の間に遮るよう身を乗り出した時、リンゴ君が私の肩越しにオレンジ君に「(今、使っているから)まっててね!」ときりっと言ったのです。 それは、担当のホワイト先生がいつもリンゴ君に「まだ貸したくないときは『まっててね』っていってね」と伝えていることを思い出しました。 冷静に対応できたリンゴ君に静かに、でも尊敬の気持ちをたっぷり込めた拍手をしました 白石 |
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サポートネット
at 09:16




