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人間の肉食、メタファーの意図? [2025年06月03日(Tue)]
「今日、聞いて欲しい話があるんだ。今日はその話でいっぱいになると思うけど大丈夫?」

と、プリズムセッション前に聞いてきた高校生のルビー君。
この日は、自分のiPadに言いたいことのメモをしてきていました。

なんでも、インターネットでいろいろな絵師さんのイラストを見ていた時に、妖怪が楽しそうに(ギャグっぽく)人間を食べる様子が描かれていたそうで、その絵にとても不快感を覚えたそうです。

そして、「なんでこの絵が高評価なの?」と、一つの疑問として掲示板に投稿したところ、250件も返信があり、そのほとんどが、彼を非難する意見だったそうです。

そこで、ルビー君は自分を分析しました。

なぜ、自分は不快感を持ったのか。
「同属であるホモサピエンスが、食べられたり、調理されたりしている。俺は食べられた側の気持ちになって嫌だった」

非難してきたコメントの多くは、3つだそうで
@ 創作と現実は違うだろ
A このイラストの背景は、ただの楽園ではなく、ディストピアなんだ
B これは人間の肉食、メタファーの意図があるんだ

正直、AとBは私にはすぐに理解できず。

彼が反論としてまた掲示板に書いたのは
「人間がいたずらに苦しめられて、殺されて、なんで悲しまないのか」
「なんで、ギャグっぽくできるのか。だったら(人を食べるシーンは)シリアスにしてくれ」

すると
「同人(同人誌の同人)だから、なにやってもいいだろ」「感性が違うんだよ」

とまた非難をされたそうで、腑に落ちない彼は、一度頭を冷やした方がいいと、その日は寝たそうです。

そして次の日。
この絵師さんの意図を汲むべきだと思い、その絵師さんの過去の作品を全て見たそうです。
すると、
「とてもおもしろかった。テーマが良かった。この絵師さんがいたずらにギャグとしてあの絵を描いたわけではないと気づけた。まぁ、テーマを正確に理解できたわけではないけど、とにかく遊びじゃないということは分かった」と。

そもそも、彼が好きなアニメに、オニが人間を捕食するために農場で育てるというストーリーのものがあったことを思い出し、あれはどうなの??と尋ねると、

「あれは、人間も自分が持つ武器を使って戦っている。ストーリーの闇があるところにも、人情や友情がある。闇があるからって、光の美しさを損なうことはない。闇をぞんざいに扱わないで欲しい」っと。

ルビー君の言葉のチョイスがとても文芸的で、そこに魅力を感じつつ、でも私には難しい。
彼の分析は続きます。

「はじめに俺を袋叩きにした人たちの意見は、結果的にすごく大人だった。感性が違うでこの論争を断ち切っちゃいけないんだ。相手を敵として見ず、相手を尊重している。でも、それくらい相手を受け入れるのであれば、なぜ俺を袋だたきにしたんだ?」

そして、その分析は
「俺の書き方が稚拙だったからと、もう一つは、所詮創作物だとみんなは思っている。二次元だから何を描いてもいいと思っているのではないか」
なのだそうです。


一応、
「あなたのことを袋叩きにした人たちは、絵師さんを守ろうとしたんだと思うよ。これからも好きに絵を描いて欲しかったんだと思う」

と伝えると、「それもあるのかーーーー!?」っとルビー君。

そして、「非難してきた人のコメントで、どれが一番多数派?」と聞かれたので、
「多数派の人はね。。。。コメントしないんだよ。読んで終わりが多いと思う」と答えると、
「え!?掲示板に書き込む自体、少数派?」
「うん。見ず知らずの人のマイナス発言に対し、投稿できるのは少数派だと思います」と答えました。

でも、今回の一件で、
「はじめ、なんてひどい絵を描くんだ!と思ったけど、相手のことを知ったら嫌な気持ちはなくなった。相手を知るって大事だね」と、とてもいい着地点を見つけていました。

相談したいことをメモっていたこと、この問題にしっかり向き合い、自分、絵師さん、非難コメントをしてきた人たちのことを考えたというのも素晴らしいです。

いつか自分も二次創作をしたいそうで、自分だったらこんな世界観を描きたいという話もしてくれました。
今からルビー君の作品が楽しみです。
まほろ
【今日の「プリズム」の最新記事】
Posted by サポートネット at 16:57
この記事のURL
https://blog.canpan.info/mddsnet/archive/4739
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