2人の仲を取り持ったもの [2021年03月24日(Wed)]
ポケットくんとレールくんは年長さん。 2人とも今年度の4月から虹っ子の同じ曜日の同じ時間に通っています。
遊びの時間になると、ポケットくんとレールくんは、それぞれ自分の遊びを展開します。 人形を並べて戦わせたり、プラレールを走らせたり。 ときどき、お互いの遊びが気になり、交わりそうになることはあるものの、また元に戻る。 一度だけ、しかけ絵本を一緒に見たことがあり、そのときの笑いのツボが同じだったので、 きっと仲良くなれると思うけど、2人とも自分の遊びが楽しくて、なかなか距離が縮まらない。
そのまま月日は流れ、3月に。 間もなく虹っ子は卒業。そんな時期に2人の関係に変化がありました。
レールくんが遊んでいたクラッシュアイスゲームにポケットくんが興味を持ち、一緒に遊ぶことに。 勝ち負けがはっきりするゲームなので、見ていたこちらは内心ヒヤヒヤ。 ルーレットを回し、指定されたアイスブロックをハンマーで落としていくゲーム。

レールくんは躊躇なく、かつ勢いよくブロックを落とす。 ポケットくんは他のブロックが落ちないように慎重にハンマーで叩く。 勝負は互いに勝ったり負けたり。 その度に「気持ちが乱れるのでは…」とヒヤヒヤ。 でも2人は意外にアッサリ。 「まけちゃった〜。もういっかいやろう!」 とてもいい雰囲気でした。
次の週、ポケットくんが 「きょうもこの前のヤツやる。きょうはひとりでやる」 と宣言。ゲームを手渡したところ、前週に2人で遊んだ場所に座り、準備をはじめました。 きっとレールくんと遊びたいのだな…と思い、 「一緒にやろうって言ってみる?」 と、私から提案。でも、ポケットくんにとってそれは、恥ずかしさの点でかなりハードルが高いことを知っていました。 そこにレールくんが登場。 「まーぜーて」 いいよとは言わないけど、イヤだとも言わないポケットくん。 また2人の遊びが始まりました。
[後日談で、前週の虹っ子の帰りに、スーパーマーケットでレールくんとポケットくんが鉢合わせしたこと。レールくんが「またあそぼうね」とポケットくんに言っていたことをレールくんのお母さんから聞きました。ということは、ポケットくんの「ひとりでやる」発言は、「僕は今日もこのゲームで遊ぶよ」というレールくんへのフリだったはず。謎が解けた気持ちになりました]
2回めなので、大人は少し離れて見守りました。 ゲームは順調。2人の少しズルしたり、ふざけたりするポイントが見事に合っているため、責め合いにもならず、楽しそう。 「うわぁ、負けた!」 と言いつつ、すぐに次のゲームの準備。ちゃんと2人で準備。 でも、この日は2回戦しかできませんでした。 ポケットくんは片付けた後に 「全然楽しくなかった!」 とイライラ。レールくんは終わりの時間をスルーして、別のことをし始める。 もっとやりたかった気持ちを、他の言葉や行動にしてぶつけているようでした。 側から見ていて、そんなに楽しかったのかと、ついつい頬が緩んでしまいました。

2人は間もなく1年生。 虹っ子は修了ですが、春からプリズムで同じグループに所属することが決まっています。 これからどんな関係になっていくかが楽しみです。
クローバー
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サポートネット
at 09:00