個性豊かに [2012年01月22日(Sun)]
思いもかけずこの冬一番の積雪となった今日の中高生プログラム。
こどもたちは元気にやってきました。 今日のテーマは「買い物→オリジナルラーメンを作ろう」。 Schaleの近くの100均ローソンで一人¥500円の予算で麺と具材を買って、出来るだけ「一人で」調理をしてみようというのがスタッフの立てた目標。 出掛ける前に、地図でお店の場所と経路の確認。 ![]() 私たちから「この道を通りなさい」という指示はありません。 地図上でSchaleとローソンの位置を確認し(前準備として地図上に縁取りがされていました)、経路はサポーとを受けながら自分で考え、線を引いていきます。 地図を観て目的地までのシュミレートをしてみる…実はスタッフの予想よりズット難しかった子が多いのです。 実際に道路に立って風景を観ながら方向を決めるより、紙の上での仮想の世界を辿ることに、これほど困難性をもっていたのかと、大きな気付きをもらいました。 「行ってきま〜す」 とスタッフと出かけた子どもたちは、どの子も20分ほどで帰還。 火口が少ないので、今日は多くの子どもが麺を茹でてしまってから具材の準備に入りました。 ![]() 子どもたちはとっても順調に作業を進めていました。 程なく完成した特性ラーメンは 野菜たっぷりの塩ラーメン。 ![]() 彩も考えた味噌チャーシュー・ ![]() 肉・アスパラ・たっぷりの野菜・煮卵と栄養も考えた味噌バター。 ![]() などなど… その子らしい「個性」に溢れた特性ラーメン。 スタッフはお箸とお椀を持ってあっちのテーブル・こっちのテーブル… 味見隊も大満足の出来栄えでした。 雪の影響か、いつになくお母さんたちのお迎えが遅く、ほとんどのラーメンが延びてしまったのですが、スープと分けていた子どもが多く、お母さんの顔を見てから温め直して食べていただきました。 “お母さん早く来ないかな…” と、どの子もお母さんたちに食べていただくことを心待ちにしながら落ち着きません。 『褒めてもらうこと』 の嬉しさがすっかり身に付いているようです。 もちろんお母さんたちは口々に 「美味し〜い!」(多少麺が膨れていても、もうそんなことを指摘されるお母さんはいません) 「ハビニジ」は、試行錯誤の連続の中でプログラムの展開をしてきました。 「集団であっても個別」 を徹底してスタッフには意識してもらいました。 ですから、クッキングもハンドワークも、成果物はみ〜んな違います。 特にクッキングでは、お互いの出来上がりを試食し合いながら、とっても素敵な交流風景も見受けられるようになりました。 素敵なのは、他の仲間の成果を認め褒め合っていることです。 さらに 一度経験したことを、ほとんどの子どたちが自宅で実習して腕を上げています。 T君は、前回の「餃子」を妹さんの誕生日に作ってあげて、ご家族で「餃子パーティー」だったとか。 手包みは難しかったT君のためにお母さんも近くの100均に走って「餃子メーカー」を買ってくださったそうです。 自信を付け、ご家族に喜ばれ、役に立つ…素敵です。 大事な大事な中高生の時期だからこそ、5年先を見通した支援を組立ていけたら幸せです。 |
Posted by
サポートネット
at 19:11
雪の山形から遅れることなくいつも通ってくるJr.君は素敵です。
胡椒の利いたラーメンは「冷えた体を温めるため」なんて涙出ちゃいますね。
目的地に行くことも「経験」に裏付けられた行動であることを、昨日子どもたちから学びました。
自閉症は奥が深いですね。